千葉徳州会病院 治験開始
千葉徳州会病院のサイトに、膵臓がんに対するがんペプチドワクチン治験開始のお知らせがアップされました。
現在、当院で標準療法不応膵がん患者さまに対して「がんペプチドワクチン療法」の第Ⅲ相治験を実施しております。
膵がんの治療薬として開発中の注射剤です。3種類の有効成分が含まれており、それぞれの有効成分は、投与することにより体の中で免疫反応がおこり、リンパ球の一種である細胞傷害性T細胞(CTL)が活性化します。
このことは、国内で実施された3種類の有効成分を含むペプチドの臨床研究の結果から確かめられています。この活性化したCTLが直接的にまたは間接的にがん細胞を攻撃して、がんの増大や進行を抑えたり、がんを小さくしたりすることが期待されています。標準療法(ゲムシタビン塩酸塩(ジェムザール)による治療)に対して効果がなかった膵がんの方が対象となります。
ただし、治験を安全に行うため、この治験に参加していただく患者さまの条件が設けられております。そのため同意をいただいても、残念ながら参加していただけない場合がありますので、ご了承ください。
下記項目に、該当しているかご確認ください。① 当院に通院できる方
② 「膵がん」であることが確認されている方
③ 標準的な治療法によって効果がなかった方
④ 20歳以上で80歳以下の方
⑤ 白血球のHLA型がA*24:02の方(当院で検査します)
その他上記以外にも、参加いただけない条件もございます。基本的に週1回当院に通院していただき、膵がんペプチドワクチンの皮下注射を行います。
ワクチン注射部位に発赤、硬結、時として発熱、悪寒、頭痛、不快感などが認められることもあります。
またその他にも認められておりますが詳細となりますので、ご参加いただける条件に一致した方に対してご説明させていただきます。
治験に参加できるかを確認するための診察・事前検査・薬剤費用は、通常保険診療の負担となります。
治験に参加されることになりましたら、がんペプチドワクチン投与に関わる費用および、治験期間中の検査(血液検査・画像)についての費用は、治験依頼者が負担します。2012年4月~2013年12月(予定) ※登録状況によって募集期間が変更になることがあります。
千葉徳洲会病院 治験センター 担当者:古賀
TEL:047-466-7111(代表)
【お問い合わせ時間】平日(祝日除く)9:00 ~ 17:00