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ASCO2013 膵癌の概観

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安曇野・碌山美術館にて

 

国立がん研究センターの奥坂先生が、ASCO2013での膵癌に関するレビューを投稿されています。「エリアレビュー・膵癌 ASCO2013

今年1月のASCO GIでは、JASPAC試験の結果が報告され、治癒切除後膵癌に対する術後補助化学療法として、ゲムシタビン単独と比べてS-1が全生存期間(OS)を改善することが示されていました。この結果から術後補助化学療法におけるS-1の融資性は確立したと言えますが、ではゲムシタビンとS-1を併用したらどうなるのか、興味があるところです。

CAP-002 試験は、ゲムシタビンとS-1、そして両者の併用を比較した試験です。2年無病生存率(2年DFS率)では、ムシタビン群の25.1%、S-1群は28.1%、GS群は34.4%で、GS群で良好でしたが、統計学的には有意な差ではありませんでした。
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OS(全生存率)についても、ゲムシタビン群の2年全生存率は46.9%、S-1群は68.8%、GS 群は53.1%、5 年全生存率はそれぞれ9.9%、12.9%、32.6%でした(図4)。こちらも残念ながら統計学的に有意な差ではありませんでした。

治療完遂率が結構低いのですね。ゲムシタビン群、S-1 群、GS 群について、治療完遂率はそれぞれ30%、48.4%、19.4%でした。治療中止理由として、ゲムシタビン群、S-1群は再発が多く、GS群は有害事象が多いという結果でした。GS群では、血液学的有害事象が多くて治療を中断した患者がいる一方で、副作用に耐えて治療を継続できた患者の予後は良好で、それが5年生存率を押し上げている傾向があるようです。
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丈夫な患者ならGS併用が予後を伸ばすと言えるでしょう。他には、局所進行膵癌でゲムシタビン治療後の化学放射線療法は有効性が示されなかったとの記述があります。


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