どうなる?膵癌ペプチドワクチン

大塚製薬がオンコセラピー・サイエンスとの契約を終了すると報じられています。

大塚製薬が膵癌対象癌ワクチンOTS102のライセンス契約を終了
2015/1/9

大塚製薬は、1月8日、オンコセラピー・サイエンスと締結していた膵臓癌を対象とした治療用ペプチドワクチンの独占的な開発・製造・販売に関するライセンス契約、および扶桑薬品工業と締結していた癌治療用ペプチドワクチンOTS102の日本における製造・販売に関するサブライセンス契約について、2015年1月8日から所定期間(180日間)の経過をもって契約を終了する旨の通知を行ったと発表した。

臨床試験結果などを基に、総合的な判断の結果だという。

なお大塚製薬は、大腸癌を対象にフェーズ1試験を実施中の癌治療用ペプチドワクチンOCV-C02については引き続き開発を進めるという。

膵臓がん患者にとって、一時は大きな期待を集めてニュースになり、NHKの番組でも取り上げられた膵癌のペプチドワクチンですが、この先どうなるのでしょうか。臨床試験で結果が出せなかったのですから、こうなることは予想はしていましたが。

和歌山県立医大や久留米大学、神奈川がんセンターなどでの膵癌のペプチドワクチン臨床試験にも影響があるのでしょうか。

「免疫」は摩訶不思議な人体の仕組みで、そうそう簡単には人間の手で操作できないものなのかもしれませんね。

ただ、世界をみると、ゲノム解析と免疫療法との組み合わせで新たな知見が増えていることも確かです。

 期待の治療法の1つは、「キメラ抗原受容体T細胞療法(Chimera Antigen Receptor T therapy:CART)」と呼ばれる遺伝子治療と細胞治療が合体した治療法。
 さらにもう1つは、免疫抑制シグナルシステムを阻害する抗体治療(抗PD-1、 抗PDL-1、抗CTLA4)である。
 これに組み合わせる、がんのゲノムや、ゲノムの中でも機能に直結するエクソームと呼ばれる部分の解析から得られる情報を生かす研究も進んでいる。がん抗原ペプチドを特定する方法の開発が視野に入ってきている。

科学者たちは諦めることなく研究をしています。新年の初夢として、”がんワクチン、免疫療法でがんで死なない時代”になることを期待したいものです。


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