スポンサーリンク

今日の一冊(23)『がんに負けるな!』

LINEで送る
Pocket

がんに負けるな!免疫力を上げるポジティブ生活術

がんに負けるな!免疫力を上げるポジティブ生活術

林家 木久扇/吉野 槇一
1,320円(05/06 17:34時点)
発売日: 2015/07/01
Amazonの情報を掲載しています

落語家の林家木久扇師匠と日本医科大学名誉教授の吉野槇一氏の共著。といっても林家師匠は冒頭の対談の部分に登場するだけで、吉野教授の「脳内リセット」の話がメインのテーマです。

林家木久扇師匠は、2014年に喉頭がんであることを告白してテレビ番組『笑点』を降板しました。リウマチの専門医である吉野教授は、2008年に肝臓がんになり、3度の再発を乗り越えて、今でも現役で活躍されている方です。

ストレスがあると免疫力が低下する。ストレスをコントロールするためには「脳内リセット」という防御術が有効である、ということを多くの実験を通じて説明されています。

吉野医師は、がんの効果的な治療を行うためには3本の柱があるといいます。

  1. 信頼のできる主治医を持つ。がん専門医とかかりつけの家庭医を
  2. 現代医学による治療をきちんと受けること
  3. 患者ががんという病気と治療法を良く理解し、前向きな気持ちで日常生活を送る

3.のためには、積極的にストレスを解消すること。特に精神的ストレスを取り除き、「頭の中を真っ白な状態にする」=「脳内リセット」ことが効果的だと主張します。

  • 楽しい笑い
  • 泣くこと
  • 深い眠り
  • 没頭すること

により、「脳内リセット」のボタンが押され、神経系・内分泌系・免疫系のバランスが正常になり(ホメオスタシス)、全身の自然治癒力が高まり、少々の精神的ストレスにも強い身体になります。

これを証明するために、日本医科大学附属病院の大講堂に落語の寄席のような舞台を作り、関節リウマチの患者26人、対照群として健康な人たい31人を集め、出囃子も本格的に、前座の林家久蔵さん、続いて林家木久扇師匠の落語が披露されます。寄席の前後に血液検査をして、落語を聞く前と後での、β-エンドルフィン、アドレナリン、ドーパミン、コルチゾール、CD4/CD8比、インターロイキン-6などの数値を比較したのです。

わずか1時間の落語を聞いただけで、患者さん達の炎症を憎悪させるインターロイキン-6が著しく減少し、β-エンドルフィン値が増加、ノルアドレナリン値とドーパミン値が減少したのでした。

こうした実験を3回行い、同様の結果が得られて海外の著名な医学専門雑誌に掲載されました。

楽しく笑っているときに、こうした効果が出るのは、頭が空っぽになっているからではないか、ならば寝ているとき、なにかに没頭しているときも頭が空っぽの状態だから、同じような効果があるだろうとの予測で、全身麻酔状態の患者に同じ実験をしました。

ま、そういう実験の詳細な結果と、「脳内リセット」によって精神的ストレスを小さくすれば、免疫系が活発になり、がんと闘う力が強くなる、という主旨を説明されています。

私も「我が意を得たり」の思いです。治療は専門家に任せるとして、がん患者にできることは、免疫力を上げて自分の自然治癒力を高めることだけです。そのためのもっとも大きな要素は、「心の有り様」「ストレスを溜めない」「ストレスに強い精神力」です。

これらを育てるには、瞑想や座禅、イメージ療法、音楽療法なども有効でしょう。

自分の手術後の生活をふりかえってみても、膵臓がんのことで頭がいっぱいということはなかったですね。まず当時は膵臓がんに関する情報がほとんどなかったので、それを調べてブログに書くことで忙しかった(没頭していた)。睡眠も十分取れていました。メラトニンを服用していたおかげかもしれません。泣くようなことはなかったけど、インターネット落語もよく聞きました。趣味の写真やチェロ演奏にも没頭していましたね。サイモントン療法や瞑想も毎日のようにやりました。おかげで免疫細胞も全力を出してくれたのでしょう。そう思っています。


がんと闘う多くの仲間がいます。応援のクリックをお願いします。

にほんブログ村 病気ブログ すい臓がんへ
にほんブログ村

にほんブログ村 病気ブログ がんへ
にほんブログ村


スポンサーリンク

このブログの関連記事

  • 膵がんのブラックジャック 永川裕一医師膵がんのブラックジャック 永川裕一医師 東京医科大学病院(東京都新宿区)消化器外科講師 外来医長永川裕一医師が偶然二つの記事で紹介されていました。 2月2日のZAKZAKの連載「ブラックジャックを探せ」で「“膵が […]
  • 北越谷元荒川堤の桜北越谷元荒川堤の桜 権現堂堤から40分で北越谷元荒川堤へ。越谷梅林公園の駐車場に車を止めて、元荒川の土手を歩く。 今朝の権現堂堤は気温6℃だったが、ここは既に20℃を超えて、歩くと汗ばんで暑い […]
  • ナノナイフは膵臓がんへ免疫細胞を誘導するナノナイフは膵臓がんへ免疫細胞を誘導する 免疫学ジャーナル誌(The Journal of […]
  • 原子力ムラの”勘違いした”逆襲原子力ムラの”勘違いした”逆襲 このブログでも取り上げた、年末に放映されたNHK 『追跡!真相ファイル:低線量被ばく […]
  • 死ぬ直前に誰もが後悔すること 『看護師が語った死ぬ直前に誰もが後悔する「5つのこと」』のタイトルの記事が目に留まりました。 末期患者と接する看護師が、彼・彼女らが死ぬ直前に語った言葉をまとめた本の紹介です。 […]
  • 糖尿病治療薬が膵がんのリスクを高める がんナビに報道された記事によると、糖尿病の治療薬であるメトホルミンが、糖尿病患者の膵がんリスクを低下させることを示す、米テキサス大学M. […]
  • 外気功で病気は治るのか外気功で病気は治るのか 『健康問答』で、帯津良一医師が、五木寛之との対談で次のように述べている。 イギリスでスピリチュアル・ヒーリングのセミナーに参加したとき、初日にいきなり遠隔治療を行なわされた。私は […]
  • ビタミンDは、やはりがんに効果があったビタミンDは、やはりがんに効果があった このブログでもたびたび取りあげてきましたが、近年、ビタミンDの抗がん作用が、次々と明らかになっています。今回また、国立がん研究センターから、大規模なコホート(後ろ向き)研究結 […]
LINEで送る
Pocket

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です