「余命宣告」が気になる看板
今日も8000歩目指して歩いていたら、気になる看板が・・・
「無理をしたら イ肝臓」は分かるけど、
余命宣告。
あきらめない、
その気持ちに応えます。
これって、下に隠れている病院で余命宣告されても諦めないで、相談してねということか?
ネットで検索してみると「フコキサンチン療法」というものらしい。
褐藻類の健康の良いとされる成分は、最初フコイダンと考えられていたのですが、研究が進むにつれてフコイダンの200~400分の一の分子量の「フコキサンチン」という物質が発見されました。このフコキサンチンは、カロテノイドの一種である褐藻類の天然色素です。この色素は、身体のさび止めとなり健康に良いとされる物質です。
褐藻類に含まれるフコキサンチンの量は、多いもので乾燥重量の10万分の一程度と、大変希少な成分です。
これまでフコイダンにがん細胞のアポトーシス作用(細胞死)の働きがあるといわれておりましたが、実際にはフコイダンではなく、フコイダンの中に含まれるごく微量の「フコキサンチン」の有効な働きであることが明らかになりました。「フコキサンチン」のアポトーシス作用が学会を中心に注目され、「フコキサンチン」を適切に摂取することが重要とされています。
だそうですね。ふむ、ふむ。
いろいろと怪しげなのが次々と出るんですね。Wikipediaによると、
フコキサンチンによる抗腫瘍作用の研究がマウスやヒト癌細胞を用いて、1990年頃から各大学研究所や食品総合研究所などで行われている。これらの研究により、フコキサンチンはカスパーゼ-3の活性化を促し、腫瘍細胞へのアポトーシス誘導(DNA断片化)及び、抗腫瘍作用を促すことが明らかとなった。
さらにフコキサンチンは、腫瘍細胞でのN-mycの減少やGADD45(英語版)の発現を誘導することで、G1期での細胞周期進行を停止させ、抗腫瘍・抗細胞増殖作用を促すことが明らかとなり、その他には、抗血管新生活性を促すことが明らかとなった。
確かに腫瘍抑制効果はありそうですが、これらは高濃度のフコキサンチンを使った、マウスや試験管レベルの実験です。
「化学合成や遺伝子組換などの手法によるフコキサンチンの生産が現在のところ不可能なため、供給源が褐藻のみであること、加えて褐藻中に含まれるフコキサンチン量は、多いものでも乾燥重量の0.1%程度とされている」ので、市販品には高濃度のものは含まれていません。とんでもない値段になるからです。低濃度のフコキサンチンをいくら摂っても抗腫瘍効果は期待できないでしょう。
そんなに良いものなら、毎日褐藻類の代表であるコンブやワカメを買って食っていれば安上がりじゃん。もずく酢も酒のつまみにいいよ。