医療と人工知能(AI)


【日 時】2020年6月14日(日) 13:15~15:30(開場:13:00)
【参加資格】膵臓がん患者とその家族
【参 加 費】無料
【定 員】 20名
【内 容】ウェブ会議ツール「Zoom」を使ったWeb交流会となります。
スマホだけで簡単に参加することができます。


詳しくはオフィシャルサイトで

受付中です。
スポンサーリンク
LINEで送る
Pocket

将棋やチェスの世界で人工知能が勝ち続けて「王者」になって話題です。医療の分野でもIBMのワトソンのように、医師を補助する人工知能が注目されてきましたが、さらに、医者に代わり診断を下すAI医療機器「IDx-DR」が米国で初めて認可され、糖尿病網膜症を1分で判定できるようになっています。

医療の分野では、これからもますますAIが活用されるようになることはまちがいありません。

人工知能(AI)の3度目のブーム

世界最初のコンピュータENIAC (1946)のわずか10年後には、人工知能(Artificial Intelligence)という言葉が決まり、1956〜1960年代)は「探索・推論の時代」といわれ、第一次人工知能ブームとなりました。

その後はブームを下火になり「冬の時代」と言われますが、1980年代には、通産省が570億円の予算で「第5世代コンピュータプロジェクト」を立ち上げ、エキスパートシステムの構築を目指します。これが第二次人工知能ブームです。

それもパッとせずにまた冬の時代になり・・・・

現在は2013年からの第三次人工知能ブームとなっています。この時代を「機械学習・表現学習の時代」として、計算機の能力の向上を背景にして、ウェブとビッグデータの発展と活用がされています。

医師の過重労働を援助する人工知能

がんのプレシジョン医療においては、次世代シーケンスによるエクソーム解析とリキッドバイオプシーの併用、将来的にはAI(人工知能)によるビッグデータを参照しての情報提供などが課題とされているが、

中村祐輔先生は、「医療の現場にも人工知能を」と提案されています。現場の医師の過重な負担を軽減するためには、

医療費を制限し、人的資源を制限するなかで、患者さんや家族への説明、種々の委員会への出席、書類作成と業務が年々増えているのである。日本の医療関係者はよく頑張っていると思う。しかし、現在のようなあり方では、まじめな医療関係者の心は燃え尽き、いい加減な人たちはプロトコール化した医療をさらに血の通わないものにし、患者さんや家族の不満が蓄積するだけだ。

人工知能の助けを借りる事ができれば、患者さんへの説明や会話が記録されるし、人的なエラーも回避できる。家庭用の小型のものでも、「イージーリスニングの曲をかけて欲しい」と言えば、好みの音楽を選曲してくれる時代だ。囲碁や将棋など人工知能は名人級の思考をすることができるのだ。どうして、医療現場で積極的な導入がないのか、不思議だと思う。

と疑問を投げかけています。

確かに、人工知能は医療現場における多くの問題を解決する可能性を秘めています。

人間がつくるアルゴリズムにバイアスはないのか?

しかし、人工知能のプログラムを作るのは人間です。アルゴリズムまで人工知能が考えてくれるわけではないのです。また、人工知能の学習に与えるビッグデータは、人間が選ぶのです。バイアスのかかったデータを学習した人工知能は、間違った判断をしかねません。人工知能には物事の「倫理」までを判断する能力はないのです。

スタンフォード大学の医師グループは、人工知能を医療分野に使うためには、これらのバイアスを理解しておくべきだと、今年3月に発刊された「New England Journal of Medicine(NEJM)」で述べています。

患者のヘルスケアをサポートするはずの人工知能のアルゴリズムが、医療費を節約するアルゴリズムで組まれていたらどうなるのか。あるいは、病院の収益を最大化するように組まれていたらどうか。

「機械学習システムのメカニズムを理解しないままでいること、それをブラックボックスのままにしておくことで、倫理的な問題が発生することになるでしょう」。彼らはそうした懸念を抱いている。


がんと闘う多くの仲間がいます。

にほんブログ村 病気ブログ すい臓がんへ
にほんブログ村

にほんブログ村 病気ブログ がんへ
にほんブログ村


スポンサーリンク

このブログの関連記事

  • 新しいがん治療新しいがん治療 東京新聞って、朝日や読売に比べて医療記事が少ないのですが、本日の特集は「新しいがん治療」 CAR-T療法、光免疫療法、ウイルス療法の紹介でした。 CAR-T療 […]
  • 粒子線治療の新兵器粒子線治療の新兵器 膵臓がんの方でも重粒子線、陽子線治療を考えたり、期待している患者は多いです。 しかし、腫瘍が消化管に近かい場合は適用が難しいと断られることがあります。 粒子線はそのエ […]
  • 「がんゲノム医療」が「先進医療」に「がんゲノム医療」が「先進医療」に 「がんゲノム医療」が先進医療として行われることが、厚生労働省の専門家会議で決定されたと報じられています。 がん患者の遺伝子を調べて最適な薬を選ぶことができる […]
  • 重粒子線よりも手術重粒子線よりも手術 今週の初めにまた一人膵臓がんのブログ主さんが旅立たれました。家族の方でしょうか、最後の記事だとして報告されていました。 その中で気になったのは、亡くなられた患者さん […]
  • 中村祐輔先生の『がん消滅』中村祐輔先生の『がん消滅』 ネオアンチゲン療法、自由診療なので、2クール310万円 腎臓がん患者は6クールで消失した例ですが、それには約1000万円必要だったわけです。 免疫療法は効果が出るまでにあ […]
  • 市民公開講座 動画配信市民公開講座 動画配信 6月に行われた「第17回日本臨床腫瘍学会学術集会における市民公開講座」の動画が、YouTubeに8月21日に公開されていますね。私も申し込んだのですが、ちょうどSmile […]
  • 遺伝子解析は全ゲノム検査へ遺伝子解析は全ゲノム検査へ 日経の記事を見ると、遺伝子検査でイギリスは一番進んでいる。 日本の遺伝子パネル検査はせいぜい数百の遺伝子解析だが、イギリスは 国民医療制度(NHS)の下で […]
  • 臓器横断型新薬の「エヌトレクチニブ」が膵臓がんで使える臓器横断型新薬の「エヌトレクチニブ」が膵臓がんで使える 転移・再発した膵臓がん患者の方に朗報です。 NTRK融合遺伝子陽性の固形がんに対する国内で初めての治療薬 中外製薬の9月4日付ニュースリリースによると、 「NTRK融合遺伝 […]
LINEで送る
Pocket

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です