41患者団体が共同声明

朝日新聞報道に対して41患者団体が共同声明が出されたようです。がん患者はみんな怒っています。(37団体から41団体に追加)

東京大学医科学研究所のHPにリンクされています。ダウンロード (202.5K)

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平成22年10月20日
がん臨床研究の適切な推進に関する声明文

がん患者団体有志一同

「がん患者は、がんの進行や再発の不安、先のことが考えられない辛さなどと向き合いながら、新たな治療法の開発に期待を寄せつつ、一日一日を大切に
生きています」。2007年に胸腺がんで亡くなった故山本孝史参議院議員は、参議院本会議にてこう演説しました。日本では二人に一人ががんを発症し、三人
に一人ががんで亡くなるといわれる中で、新たな治療法や治療薬の開発は、多くのがん患者にとって大きな願いです。

新たな治療法や治療薬の開発のためには、基礎研究から始まり、がん患者さんを対象にした治験や臨床試験など、長い研究過程が不可欠です。特に、がん
の患者さんを対象にした臨床研究は、がんの治療成績の向上と治療の安全性の確認のために、重要な役割を担っています。現在のがん治療成績の向上は、多額の
がん研究予算と、多くの研究者や医療者による尽力、そして臨床試験への多くのがん患者さんの尊い参画によって得られています。

治験や臨床試験では、一定のリスクがあることも忘れてはなりません。がん患者さんが参画する治験や臨床試験において、被験者の保護には十分すぎるほ
どの配慮が不可欠です。一方で、治験や臨床試験のリスクについては、正しい理解と適切な検証が必要であり、不確かな情報や不十分な検証に基づいて、治験や
臨床試験のリスクが評価されるべきではありません。特に、東京大学医科学研究所の臨床研究に関する報道を受けて、当該臨床研究のみならず、他のがん臨床研
究の停止という事態が生じました。がん臨床研究の停滞が生じることを強く憂慮します。

私たちは、がん患者の命を救うがん臨床研究の適切な推進に向けて、以下の声明を表明いたします。

がん患者の命を救うがん臨床研究が、適切に推進されるとともに、その推進にあたって必要な国のがん研究予算が、根拠とオープンな議論に基づいて拡充されることを求めます。
がん臨床研究の推進にあたっては、臨床研究に参画する被験者の保護が、十分に行われること、被験者の保護については、情報が広く開示されるとともに、事実と客観性に基づいて、専門家によるオープンな議論と検証が行われることを求めます
臨床試験による有害事象などの報道に関しては、がん患者も含む一般国民の視点を考え、誤解を与えるような不適切な報道ではなく、事実をわかりやすく伝えるよう、冷静な報道を求めます。
以上

(※)なお、本声明の発表にあたっては、厚生労働記者クラブにおける記者会見を10月18日に要請したところ、記者クラブの当番社より「協議の末、お受けできない」との回答を得たことを申し添えます。

【有志患者会一覧】(50音順)
GIST・肉腫患者と家族の会「GISTERS.net」(代表 西舘 澄人)
特定非営利活動法人HOPEプロジェクト(理事長 桜井 なおみ)
秋田にホスピスを増やす会(代表 田口 良実)
あけぼの滋賀(代表 菊井 津多子)
あけぼの奈良(代表 吉岡 敏子)
1.2の3で温泉に入る会ぐんま(会長 佐藤 宮子)
特定非営利活動法人愛媛がんサポートおれんじの会(理事長 松本 陽子)
大阪市立大学医学部附属病院患者会 ぎんなん(代表 辻 恵美子)
沖縄県がん患者ゆんたく会(会長 上原 弘美)
かたくりの会 (会長 千葉 武)
がん患者会シャローム (代表 植村 めぐみ)
特定非営利活動法人がんサポートかごしま(理事長 三好 綾)
がん体験者の会 とま~れ(代表 佐々木 佐久子)
特定非営利活動法人がんと共に生きる会(理事長 佐藤 愛子)
がんフォーラム山梨(代表 若尾 直子)
ガンフレンド(代表 勢井 啓介)
がんを明るく前向きに語る・金つなぎの会(代表 広野 光子)
特定非営利活動法人キャンサーネットジャパン(事務局長 柳澤 昭浩)
特定非営利活動法人グループ・ネクサス(理事長 天野 慎介)
特定非営利活動法人高知がん患者会「一喜会」(理事長 安岡 佑莉子)
島根がんケアサロン(代表 納賀 良一)
聖隷沼津病院内患者会おしゃべり会(世話人 中山 陽子)
特定非営利活動法人つくばピンクリボンの会(事務局長 八木 淳子)
特定非営利活動法人千葉・在宅ケア市民ネットワークピュア(代表 藤田 敦子)
奈良県のホスピスとがん医療をすすめる会(会長 馬詰 真一郎)
乳癌患者友の会きらら(世話人代表 中川 圭)
乳腺疾患患者の会「のぞみの会」(会長 浜中 和子)
沼津市立病院内患者会オリーブの会(代表 中山 陽子)
ねむの会(代表 金井 弘子)
特定非営利活動法人脳腫瘍ネットワーク (副理事長 田川 尚登)
特定非営利活動法人パンキャンジャパン(事務局長 眞島 喜幸)
ピンクリボンの会「ソフィア」 (代表 山下 あけみ)
特定非営利活動法人ブーゲンビリア(理事長 内田 絵子)
福知山がん患者会 はなみずきの会(副代表 服部 和子)
山梨まんまくらぶ(代表 若尾 直子)
卵巣がん体験者の会スマイリー(代表 片木 美穂)
リンパの会(代表 金井 弘子)

※以上37団体


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41患者団体が共同声明” に対して1件のコメントがあります。

  1. のんの より:

    患者として何が出来るかと思っていましたら37団体の方々がしっかりと声を上げてくださいました。
    全く同感で皆様に敬意を表します。

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