食道がん(ステージⅣa)の転移が消えた

Twitterでおもしろい記事が紹介されていた。ステージⅣaの食道がんのリンパ節転移が食事療法で消えたというのだ。

『地球のココロ』というサイトにある「ガンが消えたひとに、何を食べたのか教えてもらった」というタイトルの記事である。

テントウムシ作家の林恵子さんのご主人は、ステージⅣaの食道がんで、外科手術を食道を全摘出するも、リンパ節に3㎝の転移があったので取り切れず、放射線と抗がん剤で治療をしていたが、抗ガン剤の副作用に耐えきれずに治療を止めて、自宅での食事療法を続けていたが、7ヵ月後には転移していたリンパ節の腫瘍もCTでは確認できないほどに縮小し、いまでは体重も戻って元気に過ごしている。

【免疫力をアップするのに必要なこと】

  • 腸をきれいにする(免疫細胞の6割は腸にある)
  • 体温を36度後半にする(体温が高いと免疫力が高まるし、ガンは熱に弱い)
  • 制ガン効果のあるビタミンやミネラル群を多くとり、油や乳製品・肉類を控える食事(なるべく身体の酸化を防ぐ)
  • 血行をよくする(免疫を支配しているリンパ液は筋肉を動かさないと機能しない)
  • 身体を休める(ガンは夜行性。22時から4時は身体を温かくして休む)
  • 楽天的に考える(ガンと闘うのは自分と闘うようなもの。共存できればいいや、と気楽に考える。くよくよしない。「ガン細胞が広がらない一日」を続ければ、5年でも10年でも大丈夫!と信じる。元気なガン経験者に会って話を聞くと気が楽になる)
  • イメージする(自分の細胞が変異したガンを反抗期の子供だと思って、「そのうち元のいい細胞に戻るよね」とガンに言い聞かせる)

免疫力を高い状態でキープするための、具体的にやったことについても教えてもらいました。「実験好きなの」という林さんが、自宅療養中に実践したことは、次の内容でした。

【実践内容】

腸をきれいにする

  • 朝のにんじんジュース(毎朝、作りたてを飲む)
  • 乳酸菌や発酵食品を摂取
  • 玄麻黄枇糖(げんまおびとう)というおやつを食べる
  • 免疫力アップの食事(玄米・魚・野菜。お肉は週一で鳥肉または卵。白砂糖と乳製品はNG。野菜・海藻・豆類をまんべんなく摂る)

ガンに直接働きかける(主に寝る前)

  • レモン(ビタミンC)摂取
  • ビワの葉っぱを患部に貼ってその上からこんにゃく温湿布
  • 漢方を飲む

体温を上げる(血行をよくする)

  • 入浴
  • 30分の散歩
  • 足つぼマッサージ
  • ストレッチやスクワット

その他

  • 笑う(作り笑いでも)
  • 生命力あふれる小さい子どもと遊ぶ
  • ストレスをためない(いやな事はしない)

食事は1日30品目以上の食材摂取が目標で、朝おきて、ジュースを作り、飲み、それから3食もつくって食べて、散歩して、笑って、入浴して、湿布して、布団を温めて、レモンを飲んで寝る。しかも早く寝る。

ま、このような内容です。詳しくはリンク先を見てください。

原因は分からないが、がんがきれいに消失することは、あり得ることです。多くの医師がこうした「奇跡的治癒例」について言及しています。『癌が消えた―驚くべき自己治癒力 (新潮文庫)』にも多くの例が紹介されていますが、どのようなことをすれば消えたのか、その原因は患者によってさまざまです。

林さんの実行していた療法は、私もそのほとんどを行っているものであり、悪いことではないと思います。しかし、このためにがんが消えたのか? と訊かれると、「分かりません」と言うしかありません。転移が良性だったのかもしれないし、そもそもなかったのかもしれない。手術もしているし、放射線、抗がん剤の効果もあったのかもしれない。

あくまでも奇跡的治癒の一症例に過ぎないのです。林さんと同じことをしたとしても、あなたのがんに効果があるとは限りません。

あるかもしれないし、ないかもしれない。ようするにN=1では確かなことは何も言えないのです。同じ○○がんという名がついていても、患者一人一人でがん遺伝子の変異している場所も違うのですから、患者の数ほどがんの種類がある、といってもよいほどです。鼻の形が違うように、内臓もがんも一人一人で違うのです。同じことをやっても同じ効果が生じることの方が少ないのはあたりまえのことです。

否定的なことばかりを書いているようですが、やっていたこと自体は悪いものではないし、心の平安、運動、食事、これらに対する良い対処法だと思います。多くのがん患者が実行していることでもあり、しかし奇跡的に治ることは希なわけですから、「この療法をやれば確実に治る」と勘違いしないで欲しい、というだけのことです。<あげられている参考書籍には首をかしげるものもある>


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食道がん(ステージⅣa)の転移が消えた” に対して2件のコメントがあります。

  1. キノシタ より:

    林様
    ステージⅣaでこの成績はすばらしいですね。積極的な治療法が効果を奏したのでしょう。
    何のためにがんを治すのか? 治ったら何をしたいのか? だとしたら、がんと闘いながらやりたいと思ってできなかったことをやれば良い、と私は考えています。お互い、がんと共存しながら人生を謳歌しましょう。
    ただ、脅かすようですが、何人かの重粒子線治療をした膵臓がん患者を存じ上げていますが、ほとんどの方が数年で再発しています。再発しない生活、免疫力を上げる生活が重要だと思います。
    奮闘を祈念しております。

  2. 林正男 より:

    木下さん、ブログ拝見させていただき非常に参考になりました。
    私は2年前にすい臓がんと診断され、すい臓に縦7㎝横4cmの膵臓がんが見つかりレベル4aと診断されました。その時点で手術は不可能、余命6ヶ月から1年との診断でした。その時に探し出した治療法が重粒子線治療法でした。
    千葉の放射線医科学研究所病院で12回の重粒子線治療を2年にわたって実施し、今年3月のPET検査では、腫瘍の集積が認められない状態となっています。まだ完治には程遠いと思っていますが、木下さんのがんと向き合うスタンスには非常に共感できます。がんとの闘いをやめてしまったら面白くない人生になってしまうと考えています
    趣味、今まで忙しくて出来なかった事をやりつくし面白く生きようと思っています。

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