新薬には手を出すな!

私が、医師から勧められても、糖尿病治療薬のDPP-4阻害薬を断っていることは何度か書いた。ここにきて武田薬品のDPP-4阻害薬「ネシーナ」の疑惑がまた持ち上がっている。「また」というのは、降圧剤ブロプレスを用いた医師主導臨床研究(CASE-J)問題では、武田薬品がが六月二十日、謝罪会見で組織的な関与を認めた1件があるからだ。

詳しくは『選択』~武田薬品に新たな「贈収賄」疑惑新薬拡販でばらまいた「黒い研究費」~に書かれている。

そんな窮地の武田に、新たな臨床研究不正疑惑が浮上した。糖尿病治療薬ネシーナの臨床研究J-BRANDに重大な嫌疑がかけられているのだ。研究代表者は、門脇孝・東京大学大学院糖尿病・代謝内科教授。東大医学部附属病院院長、日本糖尿病学会理事長を務める大物だ。

J-BRANDの問題点は、その規模の大きさだ。既に二万人もの患者の登録を終えている。かつて、厚労省で医薬品審査に従事した医師は「前代未聞の数字。そんなに大勢の患者を登録しないと解析できない希な副作用など、聞いたことがない」と言う。専門家から見れば、J-BRANDが研究の体をなしておらず、「別の目的」を有しているのは明白だという。

J-BRANDでは、参加する医師が一症例を登録する度に、三万円が支払われる。「百例登録すれば、三百万円貰えます。ちょっとした副業」と語る内科医もいる。医師から見れば、「DPP-4阻害剤を処方する際にネシーナを選べば、小遣いにありつける」(別の内科医)ことになる。

もう一つの2型糖尿病治療薬SGLT2阻害薬も、雲行きが怪しくなってきた。こちらも私は断っている。江部先生のブログの記事だが、SGLT2阻害薬に発生する問題点を列挙しているが、なんとこれが糖質制限食を攻撃する際に使用した問題点と同じなのだ。なのに、SGLT2阻害薬は「夢の糖尿病治療薬」と持ち上げている。この薬を服用すると、「1日に400kCal相当の糖質が尿から排泄される」のだが、この400kCalをなんで補給するのだろう。1600kCalのカロリー制限食を推奨する学会の立場では、ご飯を食べろというのか、脂質を摂れというのか。出して補うのなら、高薬価の新薬など服用せずに、最初から糖質を制限しておけば良いだけのことだろうに。

Thumb_535538_drkadowaki1この薬を推奨している首謀者は「ネシーナ」の臨床研究の研究代表者と同じ人物、門脇孝・東京大学大学院糖尿病・代謝内科教授である。東大といい京大といい、旧帝大の東西の雄の腐敗が止まらないね。東大病院なんぞは、私は怖くて近づけない。

「日経メディカル」は「糖尿病診療のNew Stage」と特集を組んで持ち上げているが、こんな人物らがお墨付きを与えた新薬なんぞ、気軽に使えるものかね。

日本の医学会と製薬企業の癒着ぶりを考えたら、自分の健康を守りたければ「新薬には手を出してはいけない!」

上昌広医師が『医療詐欺 「先端医療」と「新薬」は、まず疑うのが正しい』という本を出している(まだ内容は読んでいない)が、まさにこのタイトル通りだと思う。善意で臨床研究に参加した患者に対する「詐欺」であり、健康保険という国富への「詐欺」である。エセ代替療法とどこが違うのかわからなくなる。


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