低血糖と交通事故。保険で賠償されるか?

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先月に大阪・御堂筋で起きた交通事故は、低血糖の方が運転しており、通行人らが重軽傷を負った。

「低血糖症の兆候が出たので午後2時半ごろ、車の中でどら焼きを食べてジュースを飲んだ。その後、昼食を取るために御堂筋を走っている途中から意識がなくなった」と説明

しているそうです。危険運転致死罪が適用されて逮捕されました。若いころからの1型の糖尿病だったらしいですね。5月には新たに「自動車運転処罰法」も施行されています。

◆自動車運転処罰法 「無自覚性」にも適用
飲酒運転など悪質な運転で死傷事故を起こしても、刑法の危険運転致死傷罪の適用が見送られるケースもあったため、新たに自動車運転処罰法が五月に施行された。 新法では「無自覚性の低血糖症」の患者が事故を起こして、人を死傷させた場合でも、懲役刑に問われることがある。無自覚性では低血糖が起きても、発汗や震えなどの初期症状が出にくく、本人が自覚できない。突然、意識障害や昏睡(こんすい)に陥るために危険度は高い。長期間、糖尿病を患い、自律神経障害になった人や、低血糖を頻繁に繰り返した人に起こりやすい。

低血糖状態を短い時間で繰り返すと、次の低血糖状態になるにはもっと低い血糖値まで下がる必要があるそうです。そうなるとシビアな低血糖状態を起こしやすく、そのときには低血糖だとの自覚がなくなります。こうなると突然、脳の糖欠乏症が現れますから、場合によっては昏睡まで一直線です。そして懲役刑・・・。

私も、いつでも対応できるようにと、車の中にはブドウ糖をたくさん乗せています。金魚さんからのコメントにもあったようにオロナミンCも効果がありそうですね。お茶の代わりに少しずつ飲むのも良いかも知れません。

  • 長距離ドライブの前には必ず自己血糖値測定を行う
  • ブドウ糖を社内の手の届くところに用意しておく
  • 神経が集中できなくなったり、物がよく見えないなどの低血糖症状を感じたら、直ちに停車してブドウ糖を摂るなどの対応をする
  • 長距離ドライブの時は、1~2時間置きに血糖値測定を行う。車の振動や疲れが、いつもの低血糖の自覚症状を隠してしまうことがある
  • 長距離ドライブでは(特に夜間では)食べ物を摂る機会を見つけることが難しいことがある。クッキーなどの捕食を用意しておく

ドライブのときには、高血糖を心配するよりも低血糖で意識を失い、交通事故を起こす心配を優先されることです。

万が一低血糖状態で交通事故を起こした場合、自賠責保険や任意保険は降りるのでしょうか。気になるので調べてみました。

結論から言うと、被害者保護という保険の目的から、故意でない場合には(未必の故意は免責されて賠償されない。未必かどうかは保険会社の判断)対人・対物賠償保険はおりるようです。しかし、車両保険、搭乗者障害保険、人身傷害補償保険などの運転者本人には補償されません。実際の状況と保険会社の判断による部分もあろうかと思いますが、大筋ではこのようです。

ただ、最近の世論で気になるのは、てんかんで事故を起こせば「てんかん患者に運転させるな」と短絡的な傾向があることです。これでは糖尿病患者からは免許証を取り上げろ、という議論にまで発展しかねません。

てんかんや糖尿病以外でも意識障害が交通事故につながる可能性のある疾患は、脳卒中、高血圧、心筋梗塞、躁うつ病、パニック障害、低血糖、ナルコレプシー、電解質異常症、一過性脳虚血発作、不整脈、失神などなど、多くあります。

正常であっても自動車を運転すること自体に一定の「リスク」があり、社会としてはそれを許容しているわけです。米国糖尿病協会(ADA)は、『道路交通法は「病気」ではなく、糖尿病者の個々の運転適性が判断されるべきである』と主張しています。


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低血糖と交通事故。保険で賠償されるか?” に対して1件のコメントがあります。

  1. 金魚 より:

    キノシタ さま
    病気の方でどのような方を運転不適とするか・・・とても難しい問題だと思います。
    しかし、偏見による過剰反応も心配です。
    先般の大阪の方の事故は14時ですが、一般に低血糖は午後~夕方が多いと言われ、特にインスリン注射使用者や薬剤変更時は心配ですね。
    本来は、患者さんにも薬物血中濃度の変化を指導してリスクを共有する方が良いのですが、これも日本の医療現場の状況を考えると難しいのでしょうね。
    低血糖時に飲料が有効であることは、当然指導されるべきと考えます。
    炭酸が苦手な方は、缶コーヒーなどでも10~15gの糖を取れることを知っていると便利です。
    http://matome.naver.jp/odai/2134796350857724801
    200ml程度であれば一気に飲むことも可能ですから、使い分けると良いでしょう。
    一方で予防的に血糖をあげる場合には、何をどの程度飲むか検討が必要ですね。
    ご自身で色々な場合の血糖の変動を把握されることをお勧めします。

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