RCT・エビデンスはいつも信用できるか?


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RCT(ランダム化比較試験)でなければエビデンス(科学的な根拠)ではないとか、エビデンス(科学的な根拠)がない治療は人体実験だとか、最近かしましいが、こんな記事がある。

RCTのエビデンス(科学的な根拠)にバイアスの可能性を指摘

米Oregon Health and Science UniversityのRosa Ahn氏らは、臨床試験の主任研究者と治験薬製造会社との金銭関係は、ポジティブな結果を報告する独立した要因になるという仮説を立て、2013年に発表されたランダム化対照試験(RCT)の論文を検証し、金銭関係がある場合は実際にポジティブな試験結果が多かったと報告した。結果はBMJ誌電子版に2017年1月17日に掲載された。

要するにざっくり言って、製薬企業が金を出している臨床試験は、治療に効果があるという結果が出やすいということ。

ま、想像していたとおりで、今さらながらのことだ。

著者のマーシャ・エンジェル氏は、ランセットと並び世界的権威を持つといわれるニューイングランド医学雑誌(NEJM)の元編集長。彼女が製薬会社のあくどさにやむにやまれず書いたというこの本は、当時大きな衝撃を与えたと言います。「有名医学雑誌の編集長という仕事
は、・・・医学界をリードする医学の守護神のはずだ。その医学の守護神が、こんな奴らは信用なりませんよと、医学界、製薬業界、臨床医たちを激しく追求する。」とあとがきにある。

東邦大学の学生と卒業生の医者が10代の女性に性的暴行をしたとか、京都の大学病院の学長が暴力団幹部と仲良くしすぎて家宅捜索を受けたとか、一部の医者の堕落ぶりには目に余る。

日本でも同じだろう。「ワセダ クロニクル」にこんな記事がある。

今やブラック企業の代表格となった電通の子会社が事務局を勤める「健康日本21推進フォーラム」が金を出して、共同通信配信の記事を書かせた。書いたのは共同通信の論説委員だ。

掲載されたのは脳梗塞を予防する「抗凝固薬」に関する記事だ。効き目が強すぎると脳内で出血し、死に至ることもある難しい薬だ。因果関係は不明なものの数百件の死亡事例が公的機関に報告されている。この記事に金が払われていた。しかも「広告」などの表示はなく一般の記事としてである。

抗凝固薬だけではない。内部資料や関係者の証言によると、医薬品の記事の見返りにカネが支払われるという関係は、電通側と共同通信側の間で少なくとも2005年から続いていた。

この「健康日本21推進フォーラム」の理事長は高久史麿・東京大学名誉教授である。2004年から日本医学会の会長を務めている重鎮だ。

医療の世界におけるエビデンス(科学的な根拠)って言ったって、所詮この程度のものですよ。今ではエビデンス(科学的な根拠)そのものが商売道具になっているんじゃなかろうか。

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