シュレベールの箴言(3)

統計は情報に過ぎず、けっして宣告ではない。

進化論の専門家で「第二のダーウィン」と呼ばれたスティーブン・ジェイ・グールドは、40歳で腹膜中皮腫と診断された。中皮腫は不治の病とされており、生存期間中央値は8ヵ月である。

彼は論文をくまなく読みあさり、中皮腫の生存率曲線を見つける。グールドは、

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  • 余命の中央値が8ヵ月ということは、半数の患者は8ヶ月以上長く生きることができる
  • 長い尻尾(ロングテール)がついており、それはゼロにはならずどこまでも伸びているように見える
  • このグラフは10~12年前に治療を受けていた患者のデータであり、治療法とそれを支える患者自身ができることは進化している

を”発見”する。

恐竜の尻尾の先は、地面につかず、必ず「例外的に生存している患者」がいる。あなたがその例外になることは、難しいことではない。

がんに罹り、その運命と闘おうとした時に目標とすべきは、グラフの曲線の尻尾の先端に達するために、自分にできる限りのチャンスを与えることなのだ。

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シュレベールの箴言(3)” に対して2件のコメントがあります。

  1. キノシタ より:

    ジイジさん。
    可能性があるので、自分にチャンスを与えることができます。
    標準治療であれ、代替療法であれ、100%確実な治療法はひとつも存在しませんから、可能性にかけるのはどちらも同じです。
    その中で”より可能性の高い”方法を選んでいるのではないでしょうか。人体という複雑系システムでは、やってみなけりゃ分からないことばかりです。その中で「当たりくじ」の入っている方法をいくつも選択することでしょうね。

  2. ジイジ より:

    恐竜の尻尾の先は、地面につかず、必ず「例外的に生存している患者」がいる。あなたがその例外になることは、難しいことではない。
    難しいです。
    可能性のあることはやっていますが、でも他にもあるかと?
    いろいろ考えます。
    他の人に効いてもバアバに効くかはわかりません。
    でもキノシタさまが言われるように、
    副作用等のリスクが少ない。
    経済的負担が少ない。
    は選んでやっていこうと考えています。
    またいろいろ教えてください。

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