今日の一冊(109)「がんと腹水治療 -末期がん・肝硬変 先端医療の現場-」

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KM-CARTの開発者である要町病院の松﨑圭祐医師が腹水治療に関する本を上梓されました。

がんと腹水治療 -末期がん・肝硬変 先端医療の現場-

がんと腹水治療 -末期がん・肝硬変 先端医療の現場-

松﨑 圭祐
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癌性腹膜炎に伴う難治性腹水への対応として、腹水ドレナージがありますが、反復すると、患者の血中アルブミン濃度の低下を招いてさらに短期間で腹水の再貯留を来たし、ドレナージのたびに患者は急速に全身状態の悪化をきたします。

その対策として腹水濾過濃縮再静注法(Cell-free and concentrated Ascites Reinfusion Therapy : CART)が開発されています。

1981年に保険認可されているものの癌性腹水治療法として一般に普及していないのが現状です。癌細胞や白血球、フィブリンなどの細胞成分の多い癌性腹水では、狭いファイバー内腔に詰まるために2リットル前後で膜閉塞を生じて以後の腹水処理が不能となります。特に粘液成分の多い卵巣癌ではより早期に膜閉塞を生じるために適応外とされていました。

松崎医師の開発したKM-CARTはこの欠点を克服したものです。

私も、これまで何人かの方に紹介しましたが、がん研有明病院では、腹水治療といえば必ずこの要町病院を紹介されます。

蛇足ですが、松崎医師と私とは高知県の隣町の出身でもあります。

目次

プロローグ
◎“腹水難民”が生み出されている
PART1 腹水治療の現状
◎腹水の治療は困難なのか
PART2 KM-CARTの開発・普及に至るまで
◎医学への道のり
◎初めてCARTを試してみる
◎KM-CARTが完成
PART3 CARTの基本的な原理と仕組み
◎日本独自の腹水治療だったが・・・
PAR4 KM-CARTにおける改良点
◎新開発における3つのポリシー
PART5 KM-CARTの効果
◎がん性腹水も1リットル10分で濾過が可能
PART6 がん性腹水の有効症例
◎がん性腹水が改善した8つのケース
PART7 がん治療への活用
◎化学療法との併用を実践
PART8 オーダーメイドがん治療への活用
◎回収がん細胞を免疫療法に
PART9 がん性腹水に対する治療戦略
◎腹水治療で効果的ながん治療を
◎回収がん細胞を培養し抗体治療薬を
PART10 肝性腹水とKM-CART
◎肝性腹水の原因
PART11 肝性腹水の有効症例
◎肝硬変の腹水がここまで改善した!
◎大量の腹水で腎臓が潰される!
エピローグ
◎KM-CARTと新たながん治療

KM-CART認定施設

東京以外でKM-CARTを受けられる施設名が「CART研究会」のサイトで紹介されています。

 


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