G20サミットで「水素水」

先月に大阪で開催されたG20サミット、日本が議長国であり、安倍総理が張り切って開催されたのですが、記念撮影では、安倍総理は誰からも話しかけられず、完全に無視されてオロオロというニュースもありました。

されはさておき、このサミットで伊藤園の「水素水」が配られたそうですね。

水素水とは?

水素水とは、通常の水よりも水素分子の濃度を高めたとされる飲料水の総称。美容や健康、ダイエットに効果があるとうたわれ、数年前にブームになった。しかし、その効用に対する科学的な裏付けは薄い。

この商品のメーカー自体も、ホームページで「水素水は安全な食品です」としたうえで、「医薬品ではないため、健康効果を標ぼうするものではありません」と説明している。

ブームを受け、消費者庁は2016年に「健康増進効果の根拠はない」とする製品テスト結果を公表。国立健康・栄養研究所も「ヒトでの有効性について信頼できる十分なデータが見当たらない」と記述し、明治大学科学コミュニケーション研究所も、水素水が健康効果を標榜することに対して「疑似科学」と評価している。

「がんに効く」などと、水素水や水素発生器を販売しているサイトがいまだにあるが、一時のブームは過ぎ去っている。

このブログでも何度か批判記事を書いてきたので、騙される人は少ないとは思うが、気をつけるに越したことはない。

外務省がこうした”似非科学”による商品を推薦するはずはないとは思うが、少し事前の点検が疎かになったのではないだろうか。

まぁ、毒にも薬にもならない程度の水素含有量だから、どうでもよいけど、一瓶185円も出すのだったら、普通のミネラルウォーターを飲んでおく方がましだろう。

ただ、G20サミットに向けた「G20持続可能な成長のためのエネルギー転換と地球環境に関する関係閣僚会合」では、プラスチックゴミによる海洋汚染対策と並んで、環境と安全、経済効率性を両立させるエネルギー転換について、水素利用の促進やCO2を回収・再利用する「カーボンリサイクル」実用化に向けた議論が行われた。

「水素自動車」の開発と普及が目指されているが、それと引っかけての「水素水」の宣伝ではなかっただろうか。


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G20サミットで「水素水」” に対して1件のコメントがあります。

  1. おぴいちゃん より:

    これはリウマチのお医者さんの本ですが、水素水は低濃度(常温で1.6ppm)の頃は筆者の医師は興味無かったそうですが、圧を加えて5〜7ppmの水素水が出来る商品が出てから1日2本患者さんに飲ませて功を奏してるという本があります。提灯記事の一種か分かりません。
    順天堂大のパーキンソン病患者を対象にした大規模治験の結果次第ですね。
    慶応大の救急外来の水素ガス吸入は特定疾患のみですし、機材費だけでもウン百万なようで、家庭用とは性能が違うでしょう。
    どの病気も水素で活性酸素叩きというコンセプトは共通しているのですが。論文が日本と中国に集中しているのが残念なところです。
    ところで、もう記事で扱われたかもしれませんが、回虫と癌の代謝回路が似ていることに着目した駆虫剤治療法、慶応大が10年前に公表したもののその後はご存知でしょうか。欧米の流行りが日本にも到来しました。言い出しっぺはオクラホマの男性で、母校出身の獣医師からネズミや犬の治療では成功したと聞いて物は試しとクルクミン、フェンベンダゾール、CBDオイルを続けて余命3ヶ月の全身転移が全て消えたという奇跡の人です。癌が小さいうちに叩けるのなら、初期症状の出ないすい臓がん予防になるか?と期待しています。

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