2016年12月30日 / 最終更新日時 : 2020年2月9日 キノシタ お薦めの本 今日の一冊(64)『いま、希望を語ろう』 スタンフォード大学の脳神経外科医で英文学の修士号を取得。36歳で肺がんの末期患者でもあるポール・カラニシが、死を前にして如何に生きる意味を見出したか、末期癌患者の希望とは何かを語る。 ポールは子どものころから「死」につい […]
2016年12月21日 / 最終更新日時 : 2019年2月20日 キノシタ お薦めの記事 インスリン初めて3週間 12月2日にインスリン注射を初めて3週間経ちました。 持効型のトレシーバを4単位から初めて、朝の血糖値を測定しながら徐々に増やして、今は12単位で打っています。 朝の血糖値は110mg/dL前後をキープしています。 体調 […]
2016年12月13日 / 最終更新日時 : 2020年2月23日 キノシタ お薦めの本 『松田さんの181日』 死ぬ運命は真っさらにして、知らぬが如くに生きる オール讀物新人賞を受賞した平岡陽明の短編集。 表題作『松田さんの181日』は、カネも女も才能も覇気もない脚本家の「私」こと寺ちゃんを見かねたスポンサーがある仕事を依頼してき […]
2016年12月11日 / 最終更新日時 : 2021年11月16日 キノシタ お薦めの記事 膵臓がんにも有効なBNCT機器の開発 ホウ素中性子捕獲療法 ホウ素中性子捕獲療法(BNCT)による臨床試験が国立がん研究センターなどで始まっています。従来の原子炉からの中性子を利用していたものから、中性子源を直線加速器に変えることで、病院内に施設を設置するこ […]
2016年12月8日 / 最終更新日時 : 2021年11月16日 キノシタ お薦めの本 今日の一冊(62)『がんでも、なぜか長生きする人の「心」の共通点』 聖路加病院精神腫瘍科の保坂先生の著作です。精神腫瘍学とは、 昔は、がんが心にもたらすダメージについての研究が多かったのですが、次第に、「心の状態ががんにどんな影響を与えるか」という研究に移り、それ以降、がんと心の関係 […]
2016年11月24日 / 最終更新日時 : 2018年9月9日 キノシタ EBM エビデンスだけでがん治療ができるのか?(9) 著名な腫瘍内科医が「エビデンス(科学的な根拠)のない治療を患者に行うことは倫理に反する。ニュルンベルク綱領やヘルシンキ宣言に反する人体実験だ」などと述べています。確かに巷の一部の金儲け第一のクリニックはひどい。このように […]
2016年11月16日 / 最終更新日時 : 2021年11月5日 キノシタ お薦めの本 Eテレで『正法眼蔵』 Eテレの『100分de名著』は道元の「正法眼蔵」。 お釈迦さんが捉えた「正しい教え」を読み解く知恵が必要だよ、が書名の意味。 このブログでも何度か取り上げてきた。 難しいです。トイレでの尻の拭き方までも克明に記している。 […]
2016年11月15日 / 最終更新日時 : 2021年11月17日 キノシタ お薦めの記事 膵臓がんの粒子線治療 他にも巨大な肝細胞癌や肺癌、局所進行膵癌で粒子線治療が標準治療成績を上回る可能性を示す事は出来たが、粒子線治療施設で治療方法に違いがある事などからエビデンスが高いデータとは言えないと判断し、粒子線治療が標準治療より優れた効果があると予測できる悪性腫瘍に対して前向き臨床試験を行う事となった。
2016年11月15日 / 最終更新日時 : 2020年2月23日 キノシタ EBM エビデンスだけでがん治療ができるのか?(8) 科学の知と臨床の知 近代科学の発展によって人類は多くの恩恵を受けてきた。航空機や新幹線のおかげで地球も日本も狭くなった。インターネットの発達で、個人でも世界に向けて情報の発信ができる。スマホはポケットに入る情報機器となり […]
2016年11月7日 / 最終更新日時 : 2020年2月20日 キノシタ EBM エビデンスだけでがん治療ができるのか?(7) NBM(Narrative-based Medicineとは 前回の記事で次のような引用を紹介しました。 医学は「物語」を必要としません。 医療における医者の役割は、医学の知識を用いて、患者さんと相談しながら治療を行って […]
2016年11月1日 / 最終更新日時 : 2020年2月24日 キノシタ EBM エビデンスだけでがん治療ができるのか?(6) がんの外科医であり、胃がんで余命半年を告知された西村元一さんは、 がんの遺伝子構造は一人一人異なり、一つとして同じがんはありません。だから治療法も人それぞれ違う。「これが絶対」という治療法はないのです。 がん治療は選択肢 […]
2016年10月31日 / 最終更新日時 : 2020年2月20日 キノシタ EBM エビデンスだけでがん治療ができるのか?(5) 脳神経学者であり医師の中田力氏は、『穆如清風-複雑系と医療の原点』でこんなことを言っています。 医療における不確定性は、複雑系のもたらす予想不可能な行動に由来し、実際にやってみないと結論が出せないことで満ちている。そして […]
2016年10月26日 / 最終更新日時 : 2022年4月18日 キノシタ EBM エビデンスだけでがん治療ができるのか?(4) マーク・トウェインは「世の中には3種類の嘘がある: 嘘、大嘘、そして統計だ」と言ったそうです。統計の持つ特徴を的確に表しています。『統計で嘘をつく方法』という本もありましたね。 「10人の患者が〇〇療法をやったら、1人の […]
2016年10月25日 / 最終更新日時 : 2018年9月2日 キノシタ EBM エビデンスだけでがん治療ができるのか?(3) 「有効性と安全性の確認された標準治療」とよく言われます。しごくあたりまえのことのようですが、がん治療に関してはちょっと首をかしげたくなります。 安全性を確認する第一相試験は、一般的な医薬品ならボランティアの若い健常者を対 […]
2016年10月25日 / 最終更新日時 : 2018年9月2日 キノシタ EBM エビデンスだけでがん治療ができるのか?(2) ガイドラインにはエビデンス(科学的な根拠)・レベルが、質の高いものから、 Ⅰ システマティック・レビュー/RCT のメタアナリシス Ⅱ 1 つ以上のランダム化比較試験による Ⅲ 非ランダム化比較試験による Ⅳa 分析疫学 […]
2016年10月23日 / 最終更新日時 : 2019年12月15日 キノシタ EBM エビデンスだけでがん治療ができるのか?(1) 標準治療は多くの患者の命を救い、延命効果も期待できるので無視すべきではありません。医療の進歩によって、これまでは治らないがんも治るようになり、抗がん剤によってある程度の延命も期待できるようになりました。近藤誠氏はそうは言 […]