確定申告

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【日 時】2018年12月23日(天皇誕生日) 13:10~16:30(開場・受付:12:50ごろ)
【場 所】JR京浜東北根岸線 大森駅東口から徒歩4分 Luz大森 4階 入新井集会室
【参加資格】膵臓がん患者とその家族、遺族
【参 加 費】500円(会場使用料及び資料代)
【定 員】 130名
【内 容】
●講演「私が手術、抗がん剤をやめたわけ」:待夢さん、SAKUさん
●患者さんどうしの情報交換会
●二次会(希望者だけ)

参加申込みとオフィシャルサイトはこちら
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本日税務署に確定申告を提出した。例年は期限ぎりぎりになるのだが、今年は早く済ますことができた。今年から青色申告を選択したので、この一年間は毎月「やよいの青色申告」に複合簿記で記帳してきたので、データは揃っていた。固定資産の減価償却をして決算書を作成し、国税庁の「確定申告作成コーナー」でデータを入力すればまちがいなく計算してくれた。自分で計算していたものとは雑所得(年金など)の所得金額が違っていたのが分かった。このコーナーはありがたい。

住宅借入金等特別控除(いわゆる住宅ローン控除)があり、結構な還付金が戻ってくる。医療費控除は腸閉塞で入院したことでもあり28万円。青色申告もやってみれば意外と簡単だった。経理の経験はないが、ずいぶん昔に会社の経理ソフトを開発したことがあるので、複式簿記の基礎程度は理解している。(簿記の仕組みが理解できなければ経理ソフトの開発はできない)このソフトは、N88Basicという大昔のDOSで動くアプリで開発したインタプリタである。消費税が導入されるまではこれで経理業務を行なっていたが、消費税が導入されたときにどうにも対応できなくなって、市販のソフトに切り替えたのであった。あのころは5インチのフロッピーディスクなんていうものを使っていた。私がマイコン(パソコンとはいわなかったなぁ)に熱中していた初期の頃は、10M(Gではない!)のハードディスクを買うべきか、車を買うべきかと思案するような価格だった。いまでは10Mなどという容量はSDメモリにも存在しない。

コンピュータを核とした情報革命の速度は驚異的で、10年後の姿などは誰にも予測できない。この「産業」革命が、中東では「政治」革命の起爆剤となっている。蒸気機関の発明による産業革命がブルジョア民主主義革命を引き起こしたように、情報革命が21世紀の新しい革命を用意するのであろう。日本ではどのような方向に行くのだろうか。今はまったく閉塞感だけのこの国の政治だが、いずれは予期せぬ変革が起きるに違いない。経済のグローバル化は貧富の格差を大きくしたが、情報のグローバル化は富める者にも貧しい者にも等しく与えられている。

がん患者である私が、どうして住宅ローン控除を受けられるんだと不思議に思われるに違いない。がんを告知されたとたんに住宅ローンを借りてマイホームを持つ夢は露と消える。団体信用生命保険に加入できることが、住宅ローンを借りられるための条件であり、当然ながら、がん患者は生命保険に加入することができない。したがってマイホームの夢は諦めざるを得ないのである。しかし、ある条件が揃っていれば、不可能ではなくなる。私はそうして告知後に自宅を建て替えた。

2007年6月に膵臓がんの摘出手術をして入院している間に考えたことは、生存率数%の膵臓がんだから、数年後に生きている可能性はごくわずかであろう。子供は独立はしていないが、すでに仕事に就いているから何とかなるだろう。しかしあとに残される妻の生活をどうするか。遺族年金だけでは、老後の生活は難しいに違いない。自宅も築25年経っているし、いずれは何とかしなくてはならなくなるだろう。そこで、入院中のベッドの上で自宅を建て替えて賃貸・店舗併用住宅にするという計画を立てた。7月に退院した直後にハウスメーカー数社に見積依頼を出した。「1年後に生きている可能性は低いだろうから計画倒れになるかもしれない。それでよろしかったら相談に乗って欲しい」と念を押しておいた。

3ヶ月ほどをかけて、最終的にある大手のハウスメーカーに決めた。同時に建築資金の融資を銀行に掛け合う。土地は自分名義であるが、そのローンがまだ2千万円残っていた。これも合わせて返済することを考えると、なるべく大きな賃貸・店舗併用住宅なら可能性がありそうだった。パソコンを使ってローン計算をし、返済のシミュレーションを詳細に行なった。今の低金利が続けば何とかなりそうだった。

ふらっと35などの住宅ローンは端から対象外である。したがって不動産経営に対する事業ローンということで、何行かを候補にして交渉した。銀行の担当からは「万が一の場合に備えて団体信用生命保険に加入することもできますが、どうされますか?」と訊かれた。もちろん丁重にお断わりして火災保険と地震保険だけに加入した。万が一ではなく100分の95の確率で亡くなります、とは言えない。

融資の確約もとれ、家族みんなで新しい家の間取り図、外観、設備を決めていった。我が家では私ががんになったときにも家族で話し合うということはなかったが、新居の設計には皆が参加した。プランを練っている間は楽しかった。ドラマでは家族全員でがん対策をする場面がよくあるが、我が家ではそんな場面はまったくなしだった。新居に住むことができるかどうか、それまで元気でいることができるか自信がなかった。だから私の部屋は一番狭くてよいと言った。

「住宅ローン」と名が付いていないくても、事業用ローンであっても、自宅部分の年末残高については「住宅ローン控除」の対象になる。要するに、金を借りて自らが居住する家を建てたら全て「住宅ローン控除」が適用できる。これを知らない銀行員も結構いるから注意が必要だ。私の場合も、支店の担当にはその知識がなく、本店に確認をする必要があった。

こんな経緯で、がん患者でありながらマイホームを建て替え、住宅ローン控除を受けることができた。青色申告にして妻には事業専従者給与を出したことにし、青色申告特別控除も受けている。住宅ローン控除もあり、給与から天引きされた所得税が還付されるというわけである。賃料からローンを払っても毎月いくらかは残るので、少ない年金を補うことができる。妻一人の生活なら何とかやっていけるだろう。

もちろん、事業としてなり立つ程度の収入が見込まれ、返済のめどの立つ立地であること。事業継承者となる子供がいることも条件になる。私の場合は条件に恵まれていたのだろう。ある生保の営業マンにこの話をすると、「そうか、がん患者でもその手があったのか!」と納得していた。デメリットは、私が死んでもローンがチャラにはならないことだ。これは致し方ない。

ブログにはこうした経緯は書かなかった。融資の確約は取れたとはいえ、がんであることは話していないのだから一抹の不安があったからだ。ただ、「引っ越しました」という内容で2度アップしたから、察しのいい人には分かったかもしれない。もう完成して一年以上経ったから隠す必要もなかろう。初期の予想ははずれて未だに元気で生きている。現在の目標は「百歳まで生きてがんで死ぬこと」だ。百歳で死ぬならがんが良い。こんなことなら自分の部屋をもう少し広く取っておくべきだったかと後悔している。

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