ついに解明 ストレスがDNAを損傷するメカニズム

Web交流会のご案内


【日 時】2020年12月12日(土) 13:00~16:00(開場:12:45)
【場 所】Zoomを使ったオンラインの集まりです
【対 象】膵臓がん患者とその家族、遺族
【参加費】500円 (PayPal決済、郵便振替)
【定 員】100名
【内 容】
第一部 がん研有明病院 腫瘍精神科部長 清水研先生の講演
『もしも一年後、この世にいないとしたら ~4000人の患者家族と対話した精神科医の学び~』
第二部 患者さん同士の交流会

ウェブ会議ツール「Zoom」を使ったWeb交流会となります。
スマホだけで簡単に参加することができます。

参加申込受付中です。 詳しくはオフィシャルサイトで


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デューク大の研究者らが、慢性的ストレスがDNAを損傷するメカニズムを突き止めたそうです。こちら。マウス実験の結果、慢性的ストレスがp53値を長期的に低下させることが、DNA異常の原因だとの仮説を提唱しています。

p53遺伝子は、細胞の恒常性の維持やアポトーシス誘導といった重要な役割を持つことからゲノムの守護者(The Guardian of the genome)とも表現されます。慢性的ストレスにより分泌されるアドレナリンが、p53遺伝子に作用して、DNA損傷を誘発し、この状態が長期的に続くことで腫瘍形成が促進されるという仮説です。

「慢性的ストレスに顕著な特徴であるアドレナリンの上昇が、検出可能なDNA損傷を最終的に引き起こすことになる特定のメカニズムを初めて提示したのがこの論文であるとわれわれは考えています」

この研究では、βアドレナリン受容体と呼ばれる受容体に作用するアドレナリン様化合物をマウスに投与した。研究者らはこの慢性ストレスモデルがある生物学的経路を誘発し、最終的にDNA損傷を蓄積させることを見出した。

「この研究から慢性ストレスがp53値の低下を長期化させることがわかりました」と、述べた。「これこそが、この慢性ストレスを与えたマウスで認められた染色体異常の理由であると、われわれは仮説を立てました」。

現在の研究では、アドレナリン様化合物がGタンパク質とβアレスチン経路双方を通じてDNA損傷を引き起こすように作用するという分子メカニズムが明らかになった。

この論文は8月21日付のNature誌電子版に発表された。
Nature誌に掲載された論文では、マウスにアドレナリン様化合物を4週間投与するとp53の変性が起こり、その後p53は徐々に低値となる。

また、この研究では、βアレスチン1が欠損したマウスではDNA損傷が予防されることも示された。βアレスチン1欠損により、胸腺及び精巣における細胞内のp53値が安定化する。胸腺は急性もしくは慢性のストレスに強く反応する臓器である。精巣では、父親にかかったストレスが子のゲノムに影響を与える可能性がある。

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これまでもストレスとがんとの関係を示す多くの研究がありました。医師たちは経験的に、ストレスが多い患者は長生きできないと感じていたし、妻を先に亡くした男性は寿命が短くなるという研究もありました。(女性にはそういう傾向はなさそうです!)マウス実験では、ストレスをコントロールできない状態が一番腫瘍が増大するという研究もありました。乳がん患者で、術後のサポートを受けた患者の方が、生存率が高いという研究もありました。

今回はマウス実験の段階ではありますが、ストレスが遺伝子損傷を引き起こす、分子レベルでのメカニズムを発見したという点で大きな成果です。

アドレナリンは、ストレス反応において中心的役割を果たす副腎髄質ホルモンですが、同時に神経系・脳神経系における神経伝達物質です。当然、免疫系とも密接に関係しています。したがって、精神作用=心の有り様と、免疫系、遺伝子、がんが、すべて繋がった複雑に相互作用をするシステムだということが改めて分かったわけです。がんとの闘いにおいては「心の有り様」が一番重要だと書いてきましたが、一層その思いを強くします。

瞑想、サイモントン療法、ヨガなど、自分の好みで心を平静にする習慣を付けたいものです。人間関係がストレスになっているのなら、解決しておきましょう。解決できないのなら、自分の心の中で「こんな相手からは影響を受けないぞ」と決めましょう。ユーモアと笑いも重要です。いつも笑っていれば相手もストレスを感じませんから。私はこれまで通りです。今もほとんどストレスも悩みをありません。毎日健康に楽しく充実して過ごしています。明日のことはだれにも予測できないから、余計な心配はしていません。再発してもそれはそれ、再発・転移は「関心領域」に属します。もちろん関心はありますが、大事なことは自分でコントロールできる範囲、「影響領域」で生きることです。

「死」については古今の先達の考えを学び、自分なりの納得できる死生観を持っておくことも大切です。

がんとの闘いは情報戦です
インターネットで検索し、本で治療法や同病の患者の闘病記を学ぶ。そのような意味で「情報戦」とよくいわれますが、ここでの情報戦とは、私たちの身体の中での闘いも情報戦だという意味です。ホルモン・サイトカインなどの情報伝達物質が、私たちの脳(こころ)と神経系、免疫系を駆け巡っています。がん細胞と遭遇した白血球などの免疫細胞は、その情報を情報伝達物質を使って脳にまで伝えることも分かってきました。がん細胞とNK細胞なども情報のやりとりをしているのです。

情報戦においては、強いものが勝つのではなく、「正しいものが勝つ」のです。物量ではありません。必要なところに「正しい情報」を伝えることで、がん細胞でさえもアポトーシスに導くことが可能になります。

末期がんが消えてしまった!などの自然緩解・驚異的回復、いろいろなことばで表現されますが、こうした症例が確かに存在する。それも万に一つではなく、もっと頻繁にあるらしい。アドレナリンがp53遺伝子に作用して、腫瘍の発言を増大させるのなら、まだ未知のメカニズムによって、がんが自然消滅することがあって当然でしょう。

そのスイッチがどこにあるのか、確実な方法を私たちはまだ知ることができません。しかし、例えば『がんに効く生活』の著者シュレベールが、治癒がほとんど望めない脳腫瘍に罹りながらも20年間も生存し、立派な活動と大きな成果を残しました。彼のがんとの闘いは体内における「情報戦」であり、「勝ち戦」だったと言えるでしょう。

このp53遺伝子、児玉龍彦氏の国会における参考人証言でも出てきました。チェルノブイリ事故による「高濃度汚染地区、尿中に6ベクレル/リットルという微量ですが、その地域ではp53の変異が非常に増えてい」たとの証言でしたね。


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