NHKスペシャル がん~人類進化が生んだ病~

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儀明の棚田


昨夜のNHKスペシャル『がん~人類進化が生んだ病~』を興味深く見た。なかでも、メラトニンとビタミンDが取り上げられていたことだ。ともに私が手術後再発予防の目的で服用しているサプリメントである。このブログでも何度も取り上げているので、昨夜の番組を見て興味を持ったなら右上の検索窓で検索すれば一覧が出てきます。

生物が進化の過程で単細胞生物から多細胞生物に進化したとき、遺伝子のコピーミスというがん化のリスクを抱えることになった。そして700万年前、チンパンジーとの共通の祖先から枝分かれをしたとき、「雌が交尾時期を知らせない」という繁殖戦略を採用したために雄は常に精子を製造せざるを得なくなった。その結果として雄は常に精子を生産するという進化戦略を採用して精子の増殖能力が格段に大きくなった。がん細胞は、この精子の増殖能力を己の無限の増殖能力として獲得し利用することになった。

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さらに二本足歩行をすることで両手が自由に使えるようになり、それが脳の発達を促進した。ヒトの脂肪酸合成酵素(FAS)は他の動物のFASと比較して大きく能力を拡大している。脳の発達はFASの変化に寄るところが大きい。がん細胞はこのFASを取り込むことにより、旺盛な増殖力を維持している。

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人類の発祥の地であるアフリカは紫外線を多く浴びる低緯度にある。しかし人口の増加でアフリカから他の大陸に移動(出アフリカ)することで、高緯度の紫外線量に少ない地域にも住むことになった。これにより紫外線を浴びて皮膚で生産されるビタミンDが少なくなった。

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ビタミンDとがんの関係は、悲劇のチェロ奏者ジャクリーヌ・ジュプレの筋萎縮性硬化症もビタミンDの不足が原因ではないかという節もある。米国ではビタミンDのサプリメントを使った実証試験が進行しているところです。

夜勤の多い看護師に乳がんが多く発症するという症例が知られている。メラトニンは睡眠中に脳の松果腺で作られるホルモンであるが、夜型の生活をしていると血液中のメラトニン濃度が低くなる。

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マウス実験では、メラトニンの不足したマウスと充分にあるマウスでは、がんの増殖抑制作用に違いがあると紹介されていた。血中のメラトニン濃度の高いマウスではがん細胞はほとんど増殖していない。

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メラトニンとビタミンDは、がん患者にとっては重要な、無視するには勿体ないサプリメントだと私は考えている。ただ、1日に15分以上日光に当たれば必要なビタミンDは生産することができるし、夜更かしをせずに早寝早起き、「当たり前の生活」をするならメラトニンを服用する必要はないかもしれない。

番組の最後の、アフリカの原住民の言葉

私たちは日が昇れば狩りをして、日が沈めば寝ます。昼も働いて夜も働くなんてありえません。昼も夜も仕事をしていたら、一体いつ休むのですか。あなたたちはどうかしているんじゃないですか。

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NHKスペシャル がん~人類進化が生んだ病~” に対して3件のコメントがあります。

  1. キノシタ より:

    サプリメントの落合さん。
    右上の検索窓に「メラトニン」と入れて検索すれば、メラトニンに関する私の考えが詳細に書いてあります。こちらをぜひお読みください。

  2. 記事を拝読しましたが、、「当たり前の生活」をするならメラトニンを服用する必要はありませんが、夜勤勤務のある方については、メラトニン入りのサプリメントを飲む必要があるかもしれません。(医者に聞くといいでしょう。)

  3. なっちゃん より:

    すごい情報ですね。私には20年早く知りたかった情報です~。

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