癌治療学会でFOLFIRINOXの中間解析

スポンサーリンク
【日 時】2020年1月18日(土) 13:30~17:00(開場・受付:13:20ごろ)
【場 所】京急本線 京急蒲田駅東口から徒歩3分、JR蒲田東口から徒歩13分 大田区産業プラザ3階 特別会議室
【対 象】膵臓がん患者とその家族、遺族
【参加費】1,000円(会場使用料及び資料代)
【定 員】 80名
【内 容】
●講演:押川勝太郎先生「がん治療の心得は登山と同じと知ってましたか?~トラブルを織り込んだ先読み能力が寿命を伸ばす~」
●患者さんどうしの情報交換会~フリートーキング

オフィシャルサイトはこちら
申込み受付を始めました。
LINEで送る
Pocket

最終更新日

10月24日より開催されている第51回日本癌治療学会総会において、FOLFIRINOXのフェースⅡ試験の中間解析が、国立がん研究センター東病院の池田公史氏から発表されたと、「がんナビ」に載っています。

遠隔転移を有する膵癌の1次治療としてのFOLFIRINOX療法は、海外のACCORD II試験の結果と同様、日本人患者においても有効であることが国内フェーズ2試験の中間解析で示された。骨髄抑制に関連する有害事象が高頻度で認められたが管理可能であり、適切な症例選択や治療計画の調整によりFOLFIRINOX療法は転移性膵癌の1次治療になりうることが示唆された。

欧米で行われたフェーズ3のACCORD II試験で、遠隔転移を有する膵癌(MPC)に対する1次治療としてFOLFIRINOX療法(オキサリプラチン+l-LV+CTP-11+5-FU)がゲムシタビン(GEM) 単独療法に比べて全生存期間(OS)(11.1カ月対6.8カ月)および無増悪生存期間(PFS)(6.4カ月対3.3カ月)を有意に改善することが報告され、現在、転移性膵癌の1次治療として推奨されている。

(本試験での)患者の選択基準は、腺癌または腺扁平上皮癌で、年齢は20-75歳、ECOG PSが0-1、測定可能な遠隔転移を有する(RECIST ver.1.0)こととし、36例の患者背景は、男性24人/女性12人、年齢中央値は61.5歳、PSは0が21例/1が15例、有効性では、完全奏効(CR)/部分奏効(PR)/安定(SD)/進行(PD)がそれぞれ0例/14例/11例/10例だった。RR は38.9%(95%信頼区間:23.1-56.5)、病勢コントロール率(DCR)は69.4%(95%信頼区間:51.9-83.7)。

OS中央値は10.7カ月(同:6.9-13.2)、1年生存率は41.5%(同:24.5-56.8)で、海外のACCORD II試験の結果とほぼ同様とみられた。

全36例中35例が治療を中止した。理由は、増悪27例、有害事象7例、被験者拒否/その他が1例だった。また、後治療のレジメンは、33例のうち28例がGEMを含む治療を受けていた。

以上のことから池田氏は、「日本におけるFOLFIRINOX療法は化学療法未治療の遠隔転移を有する膵癌(MPC)に対し、ACCORD II試験と同様の治療効果を示しており、ACCORD II 試験に比べて骨髄抑制に関連する重篤有害事象が高頻度に認められたが、本試験の登録基準を満たすMPC患者に対しては1次治療になり得る」と結んだ。

FOLFIRINOXを一次治療として行うのは、他の抗がん剤で弱った患者には使いにくいからでしょう。その後なら、ゲムシタビン、TS-1と抗がん剤を変えて治療を継続し、延命効果が期待できる。FOLFIRINOXは、PS0か1の患者でないと強力な副作用には耐えられない。「本試験の登録基準を満たすMPC患者に対しては」というのが要注意です。

完全奏功例が1例もないこと、36例中35例が途中で治療を中断しています。その理由として有害事象(副作用)があげられていることも気になります。ゲムシタビンを越える抗がん剤がFOLFIRINOX、アブラキサンと増えることは歓迎ですが、再発の恐れを抱えた膵臓がん患者としては、「もっと効果のある薬が欲しい」が本音です。


がんと闘う多くの仲間がいます。

にほんブログ村 病気ブログ すい臓がんへ
にほんブログ村

にほんブログ村 病気ブログ がんへ
にほんブログ村


スポンサーリンク

このブログの関連記事

  • 膵がんの多剤併用療法は有効か?膵がんの多剤併用療法は有効か? 23日、パンキャン主催の「膵がん勉強会 X'mas スペシャル […]
  • すい臓癌の新しいエビデンスと治療薬すい臓癌の新しいエビデンスと治療薬 今年のASCO(米国臨床腫瘍学会)で、「すい臓癌の手術後の再発を抑える本格的な薬」として、こんな記事が配信されている。【米国臨床腫瘍学会“ASCO”2008】 すい臓がんの手術後 […]
  • 久留米大のがんワクチン、サガハイマット重粒子線治療が膵癌を対象に久留米大のがんワクチン、サガハイマット重粒子線治療が膵癌を対象に 昨日のTwitterでもつぶやいたのですが、久留米大学のがんペプチドワクチン事務局から次のようなお知らせがありました。 平成25年12月16日より、標準治療抵抗性の方のみを対象に […]
  • がん研での膵がんセミナーがん研での膵がんセミナー 昨日はがん研有明病院で開催された「難治性がん医療セミナー・膵臓がん編」に参加してきました。都合で二人の先生の講演を聴いただけで、質疑応答の前に退席しましたが、いくつかの要点を紹介 […]
  • FOLFIRINOX使用に当たっての留意事項FOLFIRINOX使用に当たっての留意事項 治癒切除不能膵癌へのFOLFIRINOX療法が承認されました。これで膵癌に使える抗がん剤は4つになります。次はアブラキサン(nab-paclitaxel)ですね。 日本膵臓学会の […]
  • ASCO 2009 膵臓癌関係の発表ASCO 2009 膵臓癌関係の発表 ASCO2009も終わったようです。今年はすい臓がんに関するビッグニュースはなさそうですが、パンキャンによると74題の演題があったようです。 術前・術後補助化学療法  […]
  • 癌エキスパート:ゲムシタビンとS-1を使い切る癌エキスパート:ゲムシタビンとS-1を使い切る 癌エキスパートに「膵癌の治療戦略:ゲムシタビンとS-1を使い切る【消化器外科学会】」と題する記事が載っています。7月13日から開催された、第66回日本消化器外科学会総会でのセミナ […]
  • 7回目の「がん記念日」7回目の「がん記念日」 今日6月11日は「がん記念日」。7年前の6・11に超音波検査で膵臓がんが見つかったのでした。確定診断はもう少し後ですが、この日からがんとの闘いが始まったのです。紫 […]
LINEで送る
Pocket

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です