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膵臓がんとK-RAS遺伝子

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1月にASCO-GI(2014 Gastrointestinal Cancers Symposium)が開催されて、その速報が癌Exportに載っていたのですが、膵臓がんに関する情報はほとんどありませんでした。目についたのは

転移を有する膵腺癌のファーストライン治療としてnab-パクリタキセル+ゲムシタビンがOSを2カ月以上延長

という記事くらいでしょうか。

ところが、「がん患者のあきらめない診察室」で岩村先生がいくつかの重要な指摘をされています。

  • へッジホッグは膵臓がん治療の大きな財産になりえるか?
  • 膵臓がんにおけるサイトカインIL-6 今さらですが国立がんセンターの発表

重要なのはすい臓がんにおけるタルセバはk-RAS遺伝子変異陽性では奏功しないと考えられます。そして膵臓がんにおけるK-RAS遺伝子変異は病状が進むにつれて割合を増しsecond-line以降では9割以上変異があると考えられます。これがタルセバがfirst-lineで使用するなら使用したほうがいいという話になります。

すい臓がんにおけるタルセバはK-RAS野生型の場合に限定して使用すべきでK-RASが調べられない場合は遠隔臓器への転移がない、CA19-9は低め、糖尿病がない場合の再発時、もしくは切除不能時first-lineにして限定すべきだと結論します。

K-RAS遺伝子が野生型なら、タルセバが有効な可能性が大きい。癌が進行するにつれて変異型が多くなるので、ファーストラインで使用する方が良い。

それでは予後の悪い変異型であった場合はどうするか。hedgehog(以下HEと略す)経路を阻害することですい臓がんの増殖は抑制されると期待されるので、HE阻害剤vismodegibが効果を示す可能性がある。

このような内容です。タルセバ、FOLFIRINOX、アブラキサン、どれを使おうが治ることはあり得ないでしょうが、少しでも余命を永らえるための方法として考慮に値するでしょう。遺伝子を調べてオーダーメイド医療と言うことですが、もちろん確たるエビデンスがあるわけではありません。


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