ビフィズス菌に免疫チェックポイント阻害薬と同等の効果
本当かなぁ。マウス実験レベルの話でヒトへの効果はこれからだけど、シカゴ大学が “Science” 誌に発表した研究だから、権威はあるだろう。
「あの乳酸菌で免疫チェックポイント阻害薬が効くようになる?」
「腸内細菌と免疫系が密接に関係していることが近年明らかになっていますが、今回の研究では特定の腸内細菌が免疫系のメラノーマ(皮膚ガンの一種)への反応を増強することが明確に示されました。 メラノーマ以外の多数のガンでも同様であることが期待されます。」
腸内細菌の移植と免疫チェックポイント阻害薬の一種である抗PD-L1抗体の投与とでメラノーマ腫瘍に対する効果を比較したところ、腸内細菌の移植によって、抗PD-L1抗体を投与したときと同程度に免疫系の腫瘍攻撃能力が向上し腫瘍の成長が遅くなりました。
さらに、抗PD-L1抗体の注射と同時に腸内細菌を経口投与すると、増殖したメラノーマ腫瘍がほぼ完全に消滅しました。JAXマウスとTACマウスとの違いが顕著だったのは3種類の細菌でした。
そして、この3種類の免疫系に対する効果を1種類づつ確認していった結果、腫瘍抑制効果を発揮しているのが乳酸菌の一種であるビフィズス菌であることが判明しました。 ビフィズス菌だけの投与でもJAXマウスの腸内細菌叢全体を移植したときと同程度に腫瘍コントロール能力が向上したのです。その他の実験では、ビフィズス菌が腸から出ない(おそらく腸内でコロニーを形成する)ことや、辺りをさまよっている樹状細胞(roaming dendritic cells)と作用して免疫応答を引き起こしているようであることが明らかになりました。 樹状細胞は潜在的な脅威の存在を検知してT細胞に伝えます。
ヤクルトでは駄目なのか? 本家のヤクルト研究所が実験していそうなものだけど。1月100万円もの治療費が必要な免疫チェックポイント阻害剤と同等の効果があるのなら、少しくらい高価なビフィズス菌顆粒を買っても良いかとも思う人もいるだろう。
腸は第二の悩といわれるくらいで、免疫系の細胞とも頻繁に情報を交換しています。腸内フローラと免疫系の関係も最近話題の研究です。
ノーベル賞を受賞した大村智教授の薬は、ゴルフ場の土から採取した細菌を応用したものでした。我々はまだまだ細菌の秘めたる能力を知り尽くしているわけではないので、ありふれたビフィズス菌が免疫チェックポイント阻害剤と同じ能力を持っているとしても驚くには当たらないのかもしれない。
プロバイオティクスが新たな段階に突入ということか?
いずれにしろ、がんと戦う主役は自分自身の免疫力だということが、ますます明らかになっています。
ビフィズス菌には重篤な副作用もないだろうし、高価でもないから、”時間のないがん患者”が飲んでみるのも合理的な判断でしょう。延命効果があるかもしれない。
腸内細菌は多分重要だと私も思っておりますが、いくら良さそうな乳酸菌やビフィズス菌を摂取しても強い酒を呑むと駄目ですね。良い細菌が死んじゃって便がとても臭くなります。
私は今とある疾患で抗生剤を飲んでいるのですが、これを飲み終わったあとは、ヤクルトとビオフェルミンとビフィックスを食べまくる計画です。抗生剤は腸内環境を変えてしまい、人によってはそれに寄って悪玉の菌が増えて病気になる人もいるようですからね。(エセ科学かも知れませんが、全部合わせても数千円の出費にしかならないのでやってみるつもりです)
キノシタさま
腸内細菌は大事な気がします・・・体感的に。
ケフィアを食べているのですが、ビフィズス菌入りと無しがあり、有りの方がお通じが格段に良いんですよ~
あと、恐縮ですが便臭がほとんど無くなります。
ただし、四つ足を食べ過ぎたりするとダメですね。
歯磨きは電動歯ブラシや止めた方がよろしいですよ。。。。
どうしても磨きすぎてしまい知覚過敏になりがちです・・そして磨けた気になるという落とし穴が・・でも、ちゃんと染色してチェックしていれば大丈夫かもしれませんが。
とにかく昔に比して人間は噛むことが減り、色々とよろしくない事があるようで、最近はよくガムを噛んでおりました。