今日の一冊(21)『がんを告知されたら読む本』

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ブログのテーマを変更しました。これまではココログの既製のものでしたが、バナーの写真も含めて「シンプルに」、一から自作してみました。


ビオセラクリニック院長の谷川啓司医師の本です。ビオセラクリニックは東京女子医科大学病院の関連施設で、活性化リンパ球療法、樹状細胞療法などの免疫細胞療法、局所・全身温熱療法(ハイパーサーミア)を提供している病院です。

標準治療は女子医科大病院で、代替医療はビオセラクリニックでと、同じ患者に対して連携することで、別の法人ですから「混合診療」ではなくなりますね。そのための施設でしょう。「国に政策があれば、民には対策がある」わけだ。

病院の紹介ページにもあるように、

免疫細胞療法を行っている医療機関によっては、他治療と併用しながらでも縮小していることを、あたかも免疫細胞療法の治療効果のごとく宣伝し紹介していることがあります。しかし上に示した通り、免疫細胞療法単独で、新たな転移を抑えるような効果はよくありますが、出来上がったがんを縮小させることは基本的に難しく、縮小は併用している抗がん剤の効果に大きく左右されています。
免疫細胞療法では“がんの縮小なき延命効果”という現象で、また世界的に評価を受け始めているのです。

と、決して免疫細胞療法でがんが治るとは宣伝していません。あくまでも癌と闘う主役は免疫であり、これらの治療法は免疫の働きを助けて「元気で長生きして、できれば本来の寿命を全うするまで生きる」ことが目的だと述べています。手術ができないがんの場合、抗がん剤で完治することはまずありません。延命効果が期待できるだけです。どれだけの時間延命できるかの鍵は、自分の免疫力をどれだけ高く保つことができるのかにかかっているのです。

この本でもその主旨は貫いています。決して樹状細胞療法を一方的に宣伝して勧める本ではありません。(実は読むまではその手の本かと想像していた)とは言っても、自分の信じている治療法にはバイアスがかかるのはある意味仕方がないでしょう。近藤誠氏も手術・抗がん剤は止めろと言いながら、自分が放射線医だったから放射線治療に対してはある程度勧めています。ま、バイアスをさっ引いて読めばよろしい。

読んでなるほどと思ったことがいくつかあります。

一つは、抗がん剤はがん細胞を殺しているのではなく、がん細胞の分裂をじゃまして増殖を抑え、その間に自分の免疫力ががん細胞を退治する手助けをしているのだということです。抗がん剤の耐性ができるまでに、できるだけ免疫をあげて丸剤棒の数を減らすことが、長生きできる鍵です。主役はあくまでも「免疫」なのです。

抗がん剤の効果が無くなったら、治療を止めることで免疫力が上がり、返って長生きできることも多いのです。

代替医療・サプリメントに対する考えも、私のこれまで書いてきたことと共通しています。確実にプラスになるかどうか分からなくても、有害でなく(そして高価でなければ)今やっているの治療に悪影響がないのなら、それを利用するのは患者の権利です。むしろ能動的に前向きな姿勢が患者自身の免疫力を高め、治療の補助をし、がんに対して抑制的に働くはずです。だから、副作用がなく「有害でない」確証があれば可能は範囲で一つでも多く利用すれば良いのです。
(できれば小規模であっても、ヒトに対するエビデンスがある方が望ましいのは言うまでもない。ただ、代替医療だから当然「効果あり」と「効果なし」の研究が混在している)

温熱療法は免疫療法

がん細胞を含んだ部分を暖めると、がん細胞の表面に変化が生じます。「私はがん細胞ですよ」という目印=抗原が表面に現れてくることがあるのです。樹状細胞などの免疫細胞ががん細胞を見つけやすくなるのです。正常組織は機会のスイッチを切るとすぐに元の温度に戻りますが、がん細胞は1~2日ほど温度の高い状態が続きます。その間に免疫細胞が働いて効果が出るものと考えられています。

また、全身温熱療法では血液中のリンパ球がリンパ管の中に移動して、免疫系からの情報を受け取りやすくなります。(実は運動によってもリンパ球が移動して、同じ効果あると言われている)攻撃モードになりやすくなるのです。

温熱療法によって抗原を提示しやすくなったがん細胞を攻撃するのは免疫細胞です。ここでも自分の免疫力を上げることが重要になります。

そのためには第一に、心理的ストレスをなるべくなくし、ポジティブ・シンキングになること。がんのことは考えないことですね。考えないことが難しければ、一番最後に考える。そのためには楽しいこと、やりたいことをたくさん作ることですね。認知症の方は自分ががんであることを忘れてしまっているから、治療成績が良く生存率が高いという研究もあるくらいです。


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がんのことは忘れましょう。最悪なのは四六時中がんのことで頭がいっぱいで、「どうしよう、どうしよう」と前向きではない考えに囚われていることです。そういうときには瞑想やマインドフルネスが効果的です。

「治りたがる患者は、治ることは希である。」

ぜひ読みなさいとは言いませんが、免疫療法や温熱療法に興味があれば、手に取ってみることは良いかも。でもビオセラクリニックのサイトに同じようなことが書かれていますから、そちらを読まれるのもいいかもしれません。

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