シュレベールの箴言(2)

がんを治すことができる代替治療法はひとつもない。しかし、私たちの体がもっているがんに対する自然の防衛力を無視するのもまた、ナンセンスである。

がんの芽を摘むことができるはずの潜在能力を否定するような神話も蔓延している。例えば、がんは遺伝子の病気であり、いちど成長した腫瘍はどんどん大きくなり、自然に、体の力で縮小することはない、という神話である。

がんの多段階発がん説は、いまでは正当な仮説として多くの科学者に肯定されている。しかし、これも「仮説」でしかない。一方でエピジェネティクス理論によって、がんが縮小することも示されている。

手術・放射線・化学療法、さらには将来は遺伝子治療、免疫療法という西洋医学によって開発されたすばらしい治療法に頼らずして、がん治療は考えられない。しかし、私たちの体をがんから守るために利用できる新しい科学的知識を無視するのも馬鹿げている。

がんに効く生活 克服した医師の自分でできる「統合医療」

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ダヴィド・S. シュレベール
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