メリディアン(MRIdian)の臨床試験

昨日の「膵臓がん患者と家族の集い」では、国立がん研究センター中央病院でメリディアンの治験への参加を勧められてという方が、2~3人いました。

メリディアンについては、3月に紹介しておりますが、膵臓がん治療に期待のできる放射線治療です。

膵臓がんへの治療にも期待しています。膵臓のそばには十二指腸があり、これまでは膵臓がんに対する放射線治療が難しかったのですが、臓器の位置や動きをMRI画像で常時把握できるので、腸管が照射野に入ってきた場合、照射を中止することにより正常臓器への照射を止めることが可能です。

メリディアンが使えるのは、(遠隔転移しておらず)すい臓内に留まっているがんで、全体の約3割の患者さんが対象です。当病院で治療を行っている8例のうち、すい臓がんはまだ1例ですが、ステージIIIの患者さんに5回照射しただけで、この7カ月間、がんの増殖を完全に封じ込めることに成功している。また、協力関係にあるアムステルダムの病院ではステージIIIの患者さんの42症例すべてに改善が見られました。

当面は、ステージIIIまでのすい臓がんをメリディアンで小さくしたうえで手術するという使い方を考えている。また、将来的には抗がん剤との併用で手術をせずに根治できる可能性もあります。

現在、国立がん研究センターでは、膵臓がん患者さんに積極的に治験への参加を呼びかけているようです。7月に健康保険が適用になったとの情報もあります。

治験への参加を勧められた方は、全員が膵臓がんの腫瘍が大きな血管に浸潤している方でしたので、十二指腸だけでなく門脈などの大きな血管に浸潤している膵臓がんにも適用できると考えているようです。

国内では他に、江戸川病院がメリディアンを導入していて、膵臓がん専用のサイトが立ちあがっています。

江戸川病院「膵臓がんプラザ」

ここには費用なども載っています。

国立がん研究センター中央病院以外の病院にかかられている方は、江戸川病院のサイトに「お問合せ」ページがあるので、ここから問い合わせてはいかがでしょうか。

先進医療=すばらしい治療法とは必ずしも言えませんが、欧州では既に通常診療に使われているということなので、安心感はあります。


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