「大豆食品」で膵臓がんリスク上昇は気にしない
7月の記事で大豆製品は膵臓がんのリスクを上げるという話題を取り上げました。
そして、このようにコメントしておきました。
ブロッコリー、ターメリック、緑茶などとともに、大豆はがんにリスクを下げると期待されている。シュレベールの『がんに効く生活ー克服した医師の自分でできる「統合医療」』でも肯定的に紹介されているので、この研究結果には驚いた。
欧米の疫学研究では、大豆などを含むマメ科植物の摂取が、膵臓がんのリスクを低下させると報告されている。人種間での差があるのか、観察期間の長短が影響しているのかわからない。
すでに膵臓がんになった方に対してどのような影響があるかは不明だが、直ちに豆腐を食べるのをやめる必要もないだろうと思います。
血糖値管理も気になる膵臓がん患者としては、糖質セイゲニストの江部康二先生のブログのコメントも参考になります。
記事にもあるように豆類に関しては、欧米の先行研究で、むしろ膵臓がんを予防する効果が報告されています。
同じ多目的コホート(JPHC)研究 (2020年1月30日公開)
https://epi.ncc.go.jp/jphc/825/8437.html
において発酵性大豆食品の摂取量が多いと総死亡リスクが低くなる可能性が示唆されています。
発酵性大豆食品(納豆、味噌、醤油)の中で、味噌汁や醤油は毎日のように摂取していると思います。非発酵性大豆食品(豆腐、油揚げ、豆乳)のほうは、普通の食生活の人は毎日は摂取しないと思います。
従って、我々糖質セイゲニストにおきましては、発酵性大豆食品は積極的に摂取して総死亡率を下げつつ、非発酵性食品は時々摂取くらいにしておけば、あまり問題にするほどではないと思います。
私は豆乳も毎朝摂っていますが、今回のJPHCの研究は、気にせずにこれまでどおりの食生活と続けるつもりです。