アブラキサン、12月中旬までは供給可能。しかしアメリカでも出荷調整に
アブラキサンの供給不足の問題、その後ニュースがほとんど流れてきませんが、パンキャンジャパンによると、アメリカでも供給が不安定になると FDA が認めているようです。
しかしこの記事を見ても、製造工場で何があったのか、どうして製造ができなくなったのか全く明らかにされていません。
製造装置のトラブルなのか、品質に問題があるのか。あるいは法律で決められた製造過程を遵守することができなくなったのか、はたまたテロでもあったのか。
まさかとは思いますが、詳細を全く明らかにしようとしないのが反って不気味です。
代替品となるパクリタキセルも、買い占めがあるのでしょうか、供給不足に陥っていると言われています。
一方昨日10月12日の大鵬薬品工業の発表によると、国内では12月中旬頃まで供給の見通しが立ったと発表されています。
大鵬薬品は10月12日、抗悪性腫瘍薬・アブラキサン点滴静注用100mgについて、12月中旬頃まで製品の供給を継続できる見通しが立ったと医療関係者に周知した。同剤をめぐっては9月2日に、10月中旬に一時出荷停止になる可能性があると公表していた。ただ、米ブリストルマイヤーズスクイブ(BMS)の協力による海外在庫の調整と出荷調整で、供給継続の目途が立ったとしている。
同社は安定供給できるよう、BMSと密に連携を取り、年内をめどとする製造拠点の再稼働に向けた準備や、海外製品の確保に向けた対応などを進めていると説明。そのうえで、「安定供給が軌道に乗るま での間、引き続き代理店・販売会社への出荷調整を継続させていただきます。また、必要な患者様へ の優先的使用等にご理解・ご協力いただきますよう、重ねてお願い申し上げます」としている。
大鵬薬品工業サイト
先日のWeb 交流会でも参加された方が「主治医からはジェムザールだけの投与になるかもしれないと言われています。不安で仕方がありません。」と言われていました。
当面1ヶ月先延ばしになったのですが、膵臓がん患者が安心して正月が迎えられるように、再稼働に向けた準備と、再発防止、原因の究明と対策をしっかりとっていただきたいですね。
膵臓がん患者にとっては死活問題ですから。