がん研での定期検査

血液検査は10時に、その後11時からダイナミックCT。今日はいつもと違って肺の方まで検査したようだ。腫瘍マーカは、CEA=4.1、CA19-9=23.7 でともに正常値の範囲内。

CTの結果も、主治医と放射線科医の判断で、ともに転移・再発の兆候を認めず。

「次回の検査は半年後、それで5年目ですね。すばらしい成績ですよ」と先生の嬉しそうな言葉でした。もちろん私も嬉しい。再発しているはずはないと確信していましたが、一抹の不安はなくなりません。この不安な気持ちは癌患者でなければ分かりませんね。しかし、がん研は2時間後にはCTの結果が判明するので、結果判明まで1週間などという病院に比べると、不安でいる時間は短いのです。これはこれでありがたいことに違いありません。

「ロハス・メディカルに石井先生の名前があって、ペプチドワクチン担当副部長だそうですが、がん研でがんワクチンの治験をされているのですか?」との質問には、中村祐輔教授らのがんワクチンの治験をやっているとのことでした。WT1、樹状細胞療法までは手を広げていませんが、やっていますよと。がん研がやらないはずはないですね。確か、オールジャパン大勢のペガサスPCプロジェクトに入っていたように思います。

「再発・転移した膵癌は対象にならないのでは?」との問いには、「そうとも限りませんよ。ま、その時が来たら相談しましょうか」と笑っていました。ただし、5年、10年経っても膵癌は再発・転移することが最近分かってきました。これまではそこまで生存した患者が少なかったから分からなかったのですが、ジョンズ・ホプキンス大などのデータが出ています。と、安心してはいけませんよ、と脅かされました。ま、そんなこと気にしてもしかたありません。これまでの自分なりの対処法を続けるだけです。

検査結果で気になるのは、白血球数が3600と減っていること。リンパ球数実数が1620あるから大丈夫だけれども。GOTも高いがGPTは正常範囲(といっても少し高め)。これはたぶん焼酎の飲み過ぎが原因だ。休肝日を設けようか。

今日はこれからチェロのレッスンで、その後忘年会です。ま、飲み過ぎないように注意しましょう。(酔っ払ったらこの約束を忘れるから困るのです・・・)

Img
下は手術後の全データですが、1回だけCA19-9が正常値越えの他は、問題なし。

Ca199

このグラフを見ると、手術後は別にしてマーカの値に2度のピークがあります。「正常値の範囲内だから値を気にすることには意味がない」と考えるのが医学的には正しいのかもしれません。しかし、医学なんてまだまだ分からないことばかりです。がんですら完全には治せないではないか。それに私の腫瘍マーカは、腫瘍があった手術前の検査でも正常値の範囲内でした(グラフの左端のデータ)。正常値内だからと安心はできないのです。値よりも、上がっているのか下がっているのかの傾向が重要です。

だから、2度のピークは体内で何かの異変が起きたシグナルであり、その異変を危ういところで免疫細胞が退治してくれたのだと考えることにします。とするならば、今後も『がんに効く生活』を続けるべきであると。医学的にどうとかは関係ありません。ひとりの患者としては、このように考えて対処するのが、正しい判断でしょう。こう判断をしたからといって何らかの不利益をこうむるわけではないし、真実は誰にも分からないのですから。


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がん研での定期検査” に対して2件のコメントがあります。

  1. キノシタ より:

    Hanedaさん。お母さまも元気そうなのは何よりですね。「気」が弱くなると、がんの方が元気になりかねません。介護する側の気持ちも、この病気に対して大きな力を持っていると思います。
    心豊かな正月が過ごせますように。

  2. Haneda より:

    定期検査。やはり気になりブログを拝読いたしました。
    おめでとうございます。
    お目にかかったことはありませんが、読んでいて嬉しくなります。
    ブログの更新を楽しみにしております、どうか良いお年を。
    p.s. 母は化学療法が引き続き効果を上げていて元気に過ごしております。
    (ブログで紹介されている本をよく読み返しています)

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