緑茶の抗がん作用

緑茶の抗がん作用については何度も書いていますが、アピタルに大野智さんの連載で「お茶で卵巣癌予防?」がアップされました。お茶を飲んでいる人と飲んでいない人とを対象とした「症例・対象研究」です。結論は、お茶を多く飲む人ほど卵巣癌のリスクは小さいとの結果でした。ただ、この研究での「お茶」には、ウーロン茶や紅茶も含まれています。カテキンの一種EGCG(エピガロカテキンガラート)が多く含まれている緑茶だけを対象としたなら、もっと有効性が出たのではと思われます。卵巣癌に有効なら、他の癌にも有効だと推測できます。

1月には、緑茶のEGCGと男性機能不全(ED)治療薬を併用投与すると、正常な細胞を傷つけずにがん細胞のみを殺し、高い抗がん作用を発揮することを、九州大大学院農学研究院の立花宏文教授の研究チームが突き止めました【こちら】。緑茶とバイアグラを併用すれば、少量のカテキンでもがん細胞が死んだり小さくなって効果が高まるとの記事です。私は直腸癌の手術の際に肛門周辺の神経も切除しているので、バイアグラを飲んでも本来の効果は期待できないのが残念ですが、抗がん作用だけを期待して飲んでみるか?

さて、そのお茶ですが、源宗園の「錦富士」が美味しすぎる!!。緑茶に抗がん作用があると言われても、美味しくなければ続けることができません。「巴富士」も充分美味しいのですが、「錦富士」に変えたらビックリするほど旨い。スーパーで買う1000円程度のお茶で美味しいと思ったものはありませんが、源宗園のお茶なら、私の経験では当たり外れはありません。もちろん京セラ 【緑茶のカテキン・ビタミンをまるごと摂取! 】 セラミックお茶ミル緑茶(煎茶)専用 CM-50GTで挽いて、茶葉の30%と言われるカテキンをまるごと摂ります。

源宗園 楽天市場店の深蒸し茶が、苦みの中にも甘みがあり、コストパフォーマンスも優れています。錦富士が私の定番ですが、茜富士は更に美味しいです。他にも良いお茶はあるでしょうが、いろいろと試してこちらに落ち着いています。

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閑話休題。アピタルの大野さんの記事では「オッズ比」「交絡因子」「多変量解析」などという言葉が出てきます。

「オッズ比」とは、ある事象の起こりやすさを2つの群で比較して示す統計学的な尺度です。

世界一やさしくわかる医療統計
と説明されています。医療(生物)統計を理解しようとしたとき、こうした言葉の定義が難解なのですが、西内啓著『世界一やさしくわかる医療統計』が数式を使わないで易しく解説しています。エビデンスをもっと理解したいと考えている方にはこの本、お勧めです。

西内啓氏の著作は『統計学が最強の学問である』が書店にも平積みされ、売れているようです。タイトルだけを見れば、統計学でなんでも解決できるし、正しい判断ができるかのように受け取れますが、西内氏は次のように書いています。

  1. 統計学は、「社会全体でもっとも誤りの少ない判断を下すため」のものである。
  2. 統計学は、「より正しい判断」をするためのものではない。
  3. 統計学は、個別の例に対して「絶対的に正しい」と言うことはできない。

エビデンスに従った標準治療が、その人にとって「正しい治療法」かどうかは分からないのです。言えるのはせいぜい「より誤りの少ないことが期待される治療法」だというだけです。


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