オメガ3脂肪酸と膵癌

面白いニュースですね。「オメガ3脂肪酸はすい臓がん患者の治療と生活の質(QOL)を向上させる」

オメガ3脂肪酸を、ゲムシタビンと一緒に静注したら生存期間も生活の質(QOL)も上がったという研究です。(もとの論文はこちら)

オメガ-3系脂肪酸の静注をゲムシタビンに組み合わせることにより、すい臓がん患者の薬物に対する反応性が増し、生活の質(QOL)も改善されることがわかったことから、ランダム化第III相臨床試験をする価値があるだろう、と研究チームは結論づけた。

ランダム化比較試験を待つまでもなく、オメガ3脂肪酸(EPA、DHA)の効果はたくさん報告されていますし、膵癌患者に「プロシュア」(EPA配合栄養機能食品)を処方する病院もあるのですから、積極的に摂った方が良いと思います。なるべくなら食物から。サバ、アジ、イワシ、サンマといった青魚系の魚から撮るのが理想ですが、今はイワシですら高級魚ですからね。悩みどころです。

くるみ・アマニ油、しそ油、大豆などにはα-リノレン酸が多く含まれているので、こうした食物を摂るのも効果的です。

「ヒトを含めた多くの動物は体内でα-リノレン酸を原料としてEPAやDHAを生産することができるが、α-リノレン酸からEPAやDHAに変換される割合は10-15%程度である」と言われています。

私は毎朝、豆乳とサラダ、糖質オフのブランパン、ハムエッグを食べた後に、オメガ3のサプリを1錠(フィッシュオイル1,200mg(内)EPA:180mg&DHA:120mg)摂っています。豆乳(大豆)とサプリの両方からオメガ3脂肪酸を補充していることになります。

一方、こちらはナノナイフで膵癌腫瘍を縮小させて手術に持ち込もうという例。
「国内初、ナノナイフで膵がん治療実施-東京医科大病院、治療後に縮小効果」

東京医科大病院(新宿区、1015床)は、国内で初めてナノナイフによる膵がん治療を実施したと発表した。患者はステージ4Aの局所進行膵がんで、膵臓の周囲にある血管にがんが浸潤し、切除手術ができない状態だったことから、切除手術を可能にするため、ナノナイフ治療が用いられた。

どんどん新しい治療法が開発されることを期待しています。


膵臓がんと闘う多くの仲間がいます。応援のクリックをお願いします。

にほんブログ村 病気ブログ 膵臓がんへ
にほんブログ村

にほんブログ村 病気ブログ がんへ
にほんブログ村


スポンサーリンク

オメガ3脂肪酸と膵癌” に対して1件のコメントがあります。

  1. Purple_Haze より:

    僕も以前キノシタさんが紹介されていたので同じサプリメントを毎日飲んでます。
    粒が大きくて喉に引っかかりそうになるのが玉に傷なんですが(笑)
    ナノナイフは去年の11月に当時まだ肝臓がんしか症例がない頃に、東京医科大学病院に膵臓がんでも出来ないか直談判に行ったことがあります。
    森安教授に肺の転移さえ無ければあなたが日本で最初の症例になったと言われましたが、その時にハイフ治療をすすめて下さったので結果的には良かったと思っています。

Purple_Haze へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です