米国対がん協会のガイドラインが8年ぶりに改定
米国対がん協会は「がん予防のための食事と運動に関するガイドライン」を8年ぶりに改定しました。 いずれ翻訳されて出版されると思いますが、ここではその概要を見ておきましょう。
健康的な体重を維持し、太らないように気をつけよう。
成人は週に150~300分の中強度の運動か、75~150分の高強度の運動をしましょう。
青少年は少なくとも1日1時間の中強度~高強度の運動を
ゲームや動画視聴など、座りっぱなしになる行動は制限すること。
健康的な食事パターンを取り入れましょう
野菜は濃い緑、赤、オレンジなど様々な色合いのものを摂り、食物繊維が豊富な豆類を食べる。
果物も様々な色合いのものを丸ごと味わうこと。
全粒粉のパンや玄米など全粒穀物を選ぼう。
赤身肉や加工肉、加糖飲料、インスタント食品など高度加工食や精製された穀物を避けよう。
アルコール飲料は飲まないのが最善だ。飲むのなら女性は1日1ドリンク、男性は2ドリンクまで。(1ドリンクはアルコール10~15gに相当)。
ぱっと見て気がつくのは運動に関する項目ですね。以前のガイドラインでは、運動に関しては「1週間に150分以上の中強度の運動をすることを目標としましょう」となっていました。それが150から30分の中強度の運動もしくはその半分の高強度の運動という風に推奨レベルがより高くなっています。
新型コロナウイルスの集団免疫はできっこない
一般的に大きな誤解があります。
一つは抗体だけが免疫だと短絡的に考えていることです。
厚生労働省の発表では、東京で新型コロナウイルスの抗体を持っている人は0.1%だとされました。残りの99.9%は抗体がない。だから新型コロナウイルスに感染する可能性があると考え出ませんか。だとするとそれは間違いです。
なぜなら新型コロナウイルスから回復した人の1/3は、ほとんど抗体を持っていないという研究もあるからです。
これから言えるのは、自然免疫だけで新型コロナウイルスを撃退できている人が一定程度いるはずです。
アジア人に死亡率が低いということで山中伸弥教授は何らかの要因があるそれをファクター X と名付けていますが、もしかするとアジア圏の人々はこの新型コロナウイルスに対して強力な自然免疫を発揮しているのかもしれません。